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映画 『ひみつのなっちゃん。』

2023年2月1日(水)

年に2、3本しか映画を見ないアタシが、先月の『スラムダンク』からひと月も置かずに映画館に・・・!
これは公開前のエンタメニュースで、滝藤さんのドラァグクイーン姿を見た時から気になっていたのだ。ドラマ『珈琲いかがでしょう』のスナックのママ役が大変に美しかったので、これは観たいなと。
まあそうやって観たいと思ったけど観ず終いのことが圧倒的に多いんだけどね。たぶんタイミングなんだろうけど観られてよかった。

STORY
ある夏の夜、なっちゃんが死んだ。
つまらない冗談を言っては「笑いなさいよ!」と
一人でツッコミを入れていたなっちゃんは、
新宿二丁目で食事処を営むママ。
その店で働くモリリンは
ドラァグクイーン仲間のバージンとズブ子を呼び出す。
彼らがまず考えたのは
なっちゃんが家族にオネエであることを
カミングアウトしていなかったこと。
証拠を隠すためなっちゃんの自宅に侵入した3人は、

なっちゃんの母・恵子と出くわしてしまう。
何とかその場を取り繕った彼らだが、
恵子から岐阜県郡上市の実家で行われる
葬儀に誘われてしまい、
なっちゃんの“ひみつ”を隠し通すため
”普通のおじさん”に扮し、
一路郡上八幡へ向かうことになる・・・

公式サイトより

※ネタバレ気にせず書いちゃうよ~

何ともやさしい映画だった。
ドラァグクイーンの華やかななメインビジュアルからすると、ちょっと意外なくらい。もっとコミカルだったりパンチの効いたものを想像してたら、ちょっとアレってなっちゃうかも。
クイーン3人がオネエを隠して「オジサン」として郡上八幡へと旅する、ただそれだけのお話。美化もせず露悪的にもせず。パキッと何か答えが出るでなく、ババーンの痛快な展開がある訳でもなく。ふんわりとした結末。物足りないと思う向きも分かる。
でも、アタシはわりと好きだったな。

3人はそれぞれにふつうの、悩みを抱えた一個の人間で。出てくる人たちが、ただ他人を否定しないというだけで、それがとてもやさしい。
バージンさんの職場の同僚さんたちも。郡上八幡のひとたちも。そのまま彼(ら)を肯定してくれる。
なっちゃんが隠し通したひみつも、実は気づいていて、受け入れてくれたお母さんが最高だった。たまらなくあたたかくて美しくて。「ないしょね」ってバージンさんに向けた笑顔のかわいらしさよ。

劇中ではモリリンとズブ子がドレスアップしてショーダンスするシーンがあったけど、バージンさんのダンスシーンも欲しかったなあ~。冒頭の自部屋で練習をするっていう、ちょこっとだけだったからねえ。他の方の感想にもあったけど、確かにそれだけは頷けるわ。回想シーンとかだけでも魅せてくれたらよかったのに(無いものねだり)。
とはいえ私服での立ち居振る舞いもバージンさんは美しかったわ・・・。オフィスで同僚とキャッキャする様もかわいらしいし、白黒ハンチングに黒ニットでしゃなりと歩く姿もキレイでカッコいい! スタイルブックとか欲しいな~~

それとね、モリリンの美しさも迫力だったわあ。
私服の時はわりとイケメンだけど服装は素朴な普通男子って感じなのに、クイーンの時はゴージャス!! 眼福~。
一方ズブ子。最初ビジュ見た時にはきびしーと思ってたんだけど、見てるうちにかわいくなってくるのが不思議。タレントとしての衣装も、旅行の時の私服もポップでカラフルで、よく似合ってる。役者さんてすごいなあw

ファーストデーでお安い日なのに結構空いてたのは、平日の16時半という時間帯のせいかもしれないけど、やはりちょっと地味なのかもなあ。上映館も少なめだし。
出オチみたいにクイーンのビジュアルが喧伝されてるけど、実は人の生き方とか存在の意味とか、そーゆー人間ドラマ系の映画だもんね。
クスッとしたり、しんみりしたり、謎のファンタジー入ったりで不思議な感じもあったけど、見終わった時のココロはふんわりしてて、良かったです。うん。
パンフも読み応えあっておすすめ~♪

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