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ずっと天使にラブソングを歌いたかった

思い続ければ叶うという話です。

いつの頃かははっきりしないのですが、おそらく20代の頃、映画「天使にラブ・ソングを…」をテレビで観たんです。

まだこの映画をご覧になったことのない方も読んでくださっているかもしれないのでざっくりあらすじを書きますね。

クラブ歌手・デロリスが、愛人であるギャングのボス・ヴィンスによる殺人現場を目撃し、警察に助けを求める。証人保護プログラムにより彼女をかくまうことになったのは厳格な修道院だった。
デロリスは修道院の暮らしに馴染めずにいたが、聖歌隊の指導を任されたことでシスターたちと交流を深め、シスターたちの生活も変わり始める。平和な日々が続くと思われたが……

この修道院の聖歌隊がひどい有様で、音は合わない、声は出てない、聞こえてくるのは金切り声、ピアノを引いているシスターは耳が遠い。それをデロリスが魅力的なゴスペルクワイアへと導いていきます。

(クワイアって聖歌隊のことですけど、そこはニュアンスで)

「My Guy」を「My God」というふうに、クラブで歌われていたような歌をゴスペルで歌うシスターたちの歌声を聞いたとき、涙が溢れてきました。

悲しいでもない、嬉しいでもない涙の意味がわかりませんでした。

ものすごくきざな言い方をすれば、魂が震えた、とでも。

それ以来、ずっと自分でもゴスペルが歌いたかった。

無宗教に近い仏教徒なのに。

そういう人、アラフィフには多いんじゃないかな。

地元にはゴスペルを教えてくれる音楽教室もあったみたいのですが、当時の私にはお月謝が出せませんでした。

風呂場で1人で「Oh Happy Day」を歌ったりしてたなあ……犬の散歩のときも。

そうやってずっと思い続けていました。

その後の人生で結婚して出産してうつ病を患い、ちょっとよくなったころに市の広報で「一緒にゴスペル歌いませんか」という募集を観ました。

普段ならうじうじ悩むんですけど、このときは即電話をかけていました。
社会生活のリハビリにもいいかもしれない、と。

そうしてそのクワイアに入れてもらって、みんなで歌う「Oh Happy Day」は楽しかったなあ……

そのクワイアに今も所属しています。

思い続けていると叶ったという話でした。


「Oh Happy Day」は「天使にラブ・ソングを…2」の曲でした。こちらも面白いです。

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