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小説

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自筆の小説(散文)
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2020年11月の記事一覧

どうか綺麗なままでいさせて

私が汚れているということにはもうとっくに気がついていて、あなたがもう汚れてしまったかも…

相川 実
3年前
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女の下書き

PMS、内臓が全て引きずり出されるみたいな焦燥感と嫌悪感、気怠げな倦怠感。死にたいが喉の辺…

相川 実
3年前
2

夜に空が眩しいなら

あなたも私と同じように、眠れない夜を過ごしているといい。私よりももっと苦しんで惨めな姿…

相川 実
3年前
2

苦夜

どんなに強く突き放しても私はあなたを忘れられなくて、また傷つけたいとかまた傷つけられた…

相川 実
3年前
1

恋とか愛とかの前に

(彼の憂い) いつも隣にいるのが当たり前だった君と離れがちになってもう何年も経ってしまっ…

相川 実
3年前

なんてことない喪失

バザールでござーるの対義語を考えているうちに一年が経っていた。この一年で世間は目まぐる…

相川 実
3年前
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取捨連帯

「ねぇ、仕事と家族、どっちが大事なの?」 この時代にそんな台詞を書いてしまう脚本家がいることと、台詞を与えられたのが男性であるということへの生理的な不快感が入り混じる。 「仕事と私、どっちが大事なの?」 声に出してみる。冷えた指先で首筋をなぞったときみたいな、もどかしい気持ちになる。問いかける相手がいないことを私は嘆くつもりもない。 「そんなこと、聞かないとわからないの?」 女々しい男が増えた時代にも、女というものは決まって面倒くさい。そう思うのは、私が女という性を

目利き

例えばアイシャドウの色とかで、私と君は分かり合えなくなる。だけどそう思った瞬間に、分か…

相川 実
3年前