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小説

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自筆の小説(散文)
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2019年9月の記事一覧

darling me?

ねぇデシリットル悔しくないの?小学校で習って以来、全然会ってもくれないあなた。誰の相手…

相川 実
4年前
3

祝辞:不幸

キラキラ光る照明を見ながら、関係のないことばかりを思い出していた。左右の足の長さの均衡…

相川 実
4年前

You shouldn't love me never.

下を向くとこぼれる。上を向くと流れる。どちらも悪なんかじゃないはずなのに、私は私を認め…

相川 実
4年前
1

狭心症候群

生きてきて気がついたことがある。世界は想像よりもあまりに狭い。だけど僕の心よりは広い。…

相川 実
4年前

息つまるところ

胸がぎゅっとする。それは誰かを愛おしく思ったときの締めつけに似ているけど少し違う。どう…

相川 実
4年前
1

ぐっぱ

「ねぇ、どうやったらしあわせになれるの?」 「そうね。幸せを掴むにはね、手をぐっぱぐっぱ…

相川 実
4年前

テトリミノ

こんなつもりじゃなかったの。最初はね、あなたに喜んでもらいたかっただけなんだ。それであの子のことたくさん聞いてあげて、うんうん。って頷いて。それだけだったはずなのに、いつの間にかあの子のこと、とっても好きになってしまっていて。あなたを傷つけたのは歪んだ愛情だ。なんて言われたけど、世界はそんなに愛しいものなんかじゃないわ。これって少し残酷に聞こえるかもしれないけど、全部あなたのせいだから。 あの子にいろいろを教えると、どんどん成長していってくれて嬉しかったの。それはもう泣

私掬い

水を手で掬うように私を不安から救った、あなたは今でも元気だろうか。不安を必死で消そうと…

相川 実
4年前
1

論理相対

死にそうになったときにだけは生きていたい。多種あるコンテンツに未来や意味が不可欠だとし…

相川 実
4年前
1

pinky

 君の流した涙はピンク色だった。僕はそれをアイシャドーのせいだと思っていた。だってあの頃…

相川 実
4年前

沈着

あなたが朝の歌をうたうのは夜で、秋の歌をうたったのは春だった。おまけに東だと指したのは…

相川 実
4年前

古傷や滴る音の水辺かな

誰にも送れない手紙とか、誰にも宛てられない歌とか、悔しいという思いとか、情と名のつくす…

相川 実
4年前
2

play hell

あまりにも喉が渇いてもう飲み物を飲むことすら諦めたときに語りかけて水を掛けるのが天や神…

相川 実
4年前

やまない

私があなたじゃないことをちっとも受け止められなくて息の根さえも止まりそう。幼き日に素直にあの指に止まっていればこんなに、拗らせなくても済んだのかしら。後悔でも嫉妬でもないわ。情愛よ。だから計り得ない程に重いの。責任?そんなものあなたに取れるわけないじゃない。だって私、あなたに興味なんてないもの。永遠に私にならないならあなたもその他大勢と同じただのヒトゴミ。