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ワーママ時代のモヤモヤを分解する② あらゆる「すべきに」勝手にに縛られていた編。

こんにちは。ロシア駐妻のMIYUです。
先日、以下の記事でワーママ時代のモヤモヤを分解してみました。

1番の要因は自分自身の判断軸が
「自分軸」でなく、「他人」・「上司軸」
なってしまったこと。

そしてそうなってしまった理由は、
以下の3つではないかと考察しました。
①あらゆる固定観念に縛られていた(アンコンシャスバイアス)
②ありのままの自分を受け入れることが
 できていなかった(プライド・承認欲求の高さ)
③自分への理解が足りなかった

今日は①あらゆる固定観念に縛られていた
勝手に「すべき」に縛られてた自分について、
 なぜ、そうなってしまったのかを
 分解してみたいと思います。

1分で読めるシリーズ
こちらのInstagramにこのnote記事をコンパクトに
まとめたものを載せています♪ 時間のない方はこちらをご覧ください♪


1.  私が縛られていた2つの固定観念

私が縛られていた固定観念は大きく分けて
2つあったのではないかと思います。
1つ目、家事と育児は女性が「すべき」
2つ目、仕事で評価されるためには、
男性と同じ働きを「すべき」


気づいたきっかけは、ロシアに来たこととその直後に、
YELL株式会社の篠田真貴子さんのセミナーに参加したことでした。

2.  家事と育児は女性が「すべき」

私の母は、私が生まれた時は専業主婦でした。
幼い頃から、家事・育児は全て母親がやっていました。

我が家は、田舎で小さい会社を経営しており、
お昼ごはんは、祖父や父が必ず家で食べるため、
母は3食必ずご飯を作っていました
しかも、元々料理好き、調理師免許も持っており、
健康にも気を遣うタイプだったので
朝はごはんに味噌汁、おかずが5〜6種類ほど。
もはや一汁三菜どころではない豪華っぷり。

今でも、帰省するたび「ここは旅館か!」と
ツッコミを入れたくなるほど。
朝からこんな状態なので、お昼も夕飯も負けじと
多くの手作り料理が食卓に並んでいました。

高校時代のお弁当も品数豊富で、
友人にも誕生日プレゼントに
うちのお弁当を欲しがられるほど笑。
兄に至ってはお弁当が盗まれることも笑笑。

そんな母は庭に広大な畑を作り上げ、
いわば無添加の豊富な野菜を作り、
梅やたくあん、野沢菜などの漬物もたくさん。
とにかくいろんなものすべて手作りで作っていました。

専業主婦と聞くと、家のことばかりという
イメージもあるかもしれませんが、
社交性も高く、行動力もある母だったので、
自分の趣味や友人とのお付き合いで、
日中や夜に家を開けることも多々ありました。

そんな時でも、必ずご飯は作り置き。
もちろん、掃除洗濯すべての家事をこなし、
どんな時でも誰にも迷惑をかけないように
確実に家事をやりきっていました。

私が覚えている限り、
母はとにかくずっと動き回り、
座ってゆっくりしているところを
みたことがありません
でした。

また、育児も同様です。幼い頃、体が弱く、
体調を崩しがちだった私を
病院に連れて行ってくれたり、
入院時に付き添ってくれたり、
いつでも母がそばにいてくれました。
そしてそれに私はとても安心
をしていました。

私の習い事や駅までの送迎など毎日きっちりこなし、
常に家族・子供優先。
母は、「女性は家を支えることが役割」
ことあるごとに言っていましたし、
「家事・育児」という仕事に誇りを持っていました。
度が行きすぎるほどのお節介で、
家族のために尽くすことが大好きでした。

一方で、私は学生時代から「男女平等」意識が強く、
「働きたい!キャリアウーマンになりたい!」
という思いが強かった
ので、
結婚や育休復帰をするときには、
家事や育児を分担するときはできるだけ、
夫と平等
になることに拘りました。

しかし、そんな母を見て育った私は、
家事や育児は、本来であれば私が「すべき」である
と無意識的に思い込み、夫に任せることに
どこか罪悪感や後ろめたさ
を抱いていました。

息子が体調崩したときには、
病児保育に預かってもらうことが
多かったのですが、
決まってそんなときは
「私の時はいつも母がいてくれたのに、ごめんね」
「息子に愛情がかけられていないかも。。」

ナーバスな気持ちに。。

どんなに忙しくても、
思い切って家事外注ができなかったのも
母は自分のやりたいこともしつつも、
全てご飯を手作りし、
完璧に家事をこなしていた姿を思い出し、
自分のやりたいこと(仕事)を
やらせてもらっているんだから、
これ以上楽するなんて、なんてダメなやつなんだ。
母親失格だ!!!
と勝手に思い込み、
一人モヤモヤしていたのです。
実際、自分が遊びにいくときには、
夫のご飯作り置きしてたんですが、
夫は全くそんなこと求めていなかったり、
手作りのご飯にそこまでこだわってなかったことが
発覚したり、本当に自分を自分で苦しめていました笑

3. 仕事で評価されるためには、男性と同じ働きを「すべき」

私は息子を2017年に出産しています。
日本企業が女性総合職を積極的に採用し始めたのが2005年前後。
私が入社した2009年頃は、
ほとんどいなかったワーママさんたちも、
ちょうどその頃には、管理職になる方もいて、
ワーママさんが増え始めていた時期
でした。

そんな中、私が育休直前に耳にしていた言葉は
「ワーママは、子供がいることを理由に
 仕事をやりきらない。」
「仕事をきっちりしないくせに、
 権利ばかり主張する。」

実際、自分自身子供がいなかった頃は、
お子さんがいる女性と働いていた時、
突発のお休みをされると
頭では仕方ないと分かっているものの、
どこかガッカリしてしまう自分もいたので、
そのような発言にどこか共感してしまう部分もありました。
(ワーママの皆様本当にごめんなさい・・)

また、復帰した時は、子供がいる分、
出産前と同じ成果を発揮できないのではないか。。
そんな後ろめたさもあって、
「子供がいても仕事で成果が出せる!」と
いうことをどうしても証明したい。
そして、「ワーママの地位をあげたい!」と
誰から求められたわけでもないのに、
勝手に躍起
になってしまっていました。

育休復帰後に掲げた目標は「子供を言い訳にしない。」
与えられた職務を期待値以上にこなし、
成果を出すこと
にこだわっていました。

そのため、復帰早々フルタイムに戻し、
なんとか時間を捻出し、仕事をこなす

当時、会社として試験的に始めていた
在宅制度をフル活用し、子供を寝かしつけ後に仕事
夫がお迎えに行ける日は率先して残業をして、
子供がいても残業できることを示していました。

「子供がいても仕事で成果を出せると証明すべき」
「子供がいても残業できると示すべき」
「役職に応じた仕事を全うすべき」
「そのためには男性と同じ働き方をすべき」

勝手に自分で「すべき」を課して、
自分で苦しめていたのです。

4. 2つの「すべき」の原因 〜ジェンダーロールとアンコンシャスバイアス〜

このように私がありとあらゆるすべきに囚われていたのは、
仕事・育児両羽方を完璧にこなすことができていない自分に
劣等感を感じていた
からだと思います。

この劣等感のもとになるのが、
社会通念上の役割分担(ジェンダーロール)と
自分自身の無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)

よるものだそうです。

よくよく考えると時代は変わり、
価値観が多様化している中でも、
良妻賢母のイメージや家事は女性がやるべき!

思い込んでしまう。
まだまだ日本は社会通念上の役割分担、
ジェンダーロールが根深く残り続けて
います。

まさに私がこの状態でした。

私が思っていた「すべき」は
やらなくても誰かに責められたり、
咎められたりしたわけでもない
のに、
自分で勝手に、こうあるべきという
無意識の思い込みで自分を苦しめていた
のです。

実際、ロシアでは、
家事代行もベビーシッターも当たり前
もはやプロに任せたほうがいいという、
なんとも合理的な思想

女性も普通に働きに出ています。
(私がインターンしている会社も
  夫の会社も女性比率が高い!)
幼稚園も多くが朝の7時〜夜8時ごろまで開園。
さらに朝昼晩ごはんつき。
ショッピングモールやレストランには、
決まって託児所やキッズスペースがあり、
親の時間を大事にしていました。

そんな姿を見て、当然気づきます。
「女性が家事・育児をすべき」というのは、
私の固定観念だった
と。。

実際、今は週2回家事代行の方が来てくれ、掃除をしてくれています。水まわりの掃除が大嫌いな私にとってこれがめちゃくちゃ楽。
その分自分の時間や子供と遊ぶ時間に回せ、心も軽くなる。本当に勝手な自分の固定観念に悩まされていたと痛感しています。

なぜ日本は変わらないのか。
ちなみに篠田さんが子育てを経験されていた
30年前と今の私たちの世代の子育て・キャリアに関する
悩みは全く変わっていない
ようです。
いかにこのジェンダロールが根深く残っているかがよくわかります。
日本の社会は働く女性が増えたとはいえ、
依然として、「男性」に都合が良い社会だからという気がしています。
↓詳細はこちらご覧ください。↓

自分の固定観念を手放して、
自分軸で、「すべき」から「したい」を大事にできると
見える世界も変わる。
今はそう思っています。








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