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夏休みの宿題という呪縛

夏休み最終日までに、宿題を終わらせたことはただの一度もなかった。

毎年この日は泣きながら、何十ページも白紙の宿題を、、、「なんとなくやった風」に仕上げるために必死だった。
がんばったんですよ!でも、わかんなかったんです、風。

そんな私が、本日、大掃除という名の宿題を終わらせることに成功しました。

一年に数回、あるかないかの「まったく仕事を抱えてない日」が発生したため、(しかも2日も)これまで一度も宿題を終わらせられなかった私に対し、神か仏がくれた「大人用・夏休みの宿題」に挑むチャンスだと思うことにしました。

これを終わらせなければ、一生「夏休みの宿題終わらせられなかった人間」として生きていかなきゃならなくなる。それは辛い。

とにかく気になるところを書き出して掃除をスタート。けどやり出したら結局全部気になり出す性分。

案の定、押し入れの中身をひっくり返し、壁の飾りをすべて外し、家具を移動させて、靴を全部磨くという、文字通り「大掃除」を敢行。

途中、片付けあるある「昔の日記が出てきて、読み耽る」にも見事、引っかかる。

私は物に執着があまりなく、大体手放して生きているタイプなので、過去の物はあまり残っていないのですが、ライターを目指し始めた時のメモが出てきて。

どうすればライターになれるかとか、文章の書き方から、SEOやWordPressついてしっかり調べて書いていて、「本当によく勉強してたんだね!」と思わずほめてあげたくなりました。今はあんまり使わない知識だけど。

でも中には忘れかけていた、大事な言葉も。

そうだった、そうだった。私は誰かの役に立ったり、背中を押せるような言葉を紡ぎたいと思ったのだった。

きっとそれは美容師の時から変わらなくて。お客さまがきれいになって、少しでも喜んでくれたら。そんな気持ちはどちらも変わらないのだな。

でも、果たして今は、そんな仕事ができているのかな。なんとなく、仕事だからと、ただ文字を連ねているのではないだろうか。きちんと誰かに伝えたいと思って、言葉を紡いでいるのかな。

昔の自分が記した言葉に、大切なことを気付かせてもらった夏休み、最後の日。

ちなみにひっくり返した部屋は見事に整頓され、9月をすっきりした気持ちで迎えられそうです。

初めて夏休みの宿題に勝った気分。祝杯のビール飲も。

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