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ていねいな暮らしに憧れていた頃

みゆです。

「ていねいな暮らし」というものが言われだしてどの位たつでしょう。これは「丁寧」ではなくて「ていねい」だというのがキモだと思います。もう15年位経つのかな。その頃、ていねいな暮らしに憧れるほっこりさんだった私。憧れた結果どうなったかの話です。

その頃、子供達に進研ゼミを取っていました。しまじろうで引っ掛かり、小学講座になり、まっさらな教材が溜まっていったっけ(遠い目)その中のお手紙の中に、ハンドメイドの雑誌の案内が入ってきていました。「はんどあんどはあと」といって雑誌と手作りキットが一緒に届くものです。今少し調べてみたら芸文社に譲渡された後休刊してしまったようですね。で、その頃少しハンドメイドモードに入っていたので購読する事にしました。

雑誌は簡単にできるハンドメイドの記事が中心で、後はキットの丁寧な作り方が載っていました。私はたまにコットンタイムなんかの手作り雑誌を買っていて気が向いたらそこから何か作っていましたので、この雑誌もそんな感じで購読していました。

ある時、菊池しほさんのキットが入ってきました。菊池しほさんは布と毛糸の編地を組み合わせた布小物を作っておられる作家さんです。布と編地の組み合わせがとてもかわいいんです。

このキットで菊池しほさんを初めて知り、実際に作ってみてその可愛さにやられてしまいました。かわいい花柄やチェックやストライプの生地と編地をちまちまとパッチワークして作るのです。すっかりはまった私は菊池さんの本を買い求め色々作ってみました。

そして、ほっこりさんの下地ができた頃に友達からあるブログを教えてもらいました。「こんな感じ好きでしょー?」と教えてくれたそのブログは、まさに「ていねいな暮らし」を実践されている同年代の方のものでした。

そのブログを皮切りに私は「ていねいな暮らし」に憧れを持っていきました。

お菓子を手作りし、ぱん(パンではなくぱんね)を焼き、布小物を作り。もちろん、その材料はそういった方々が利用されるお店の通販を利用です。お菓子やぱんの材料はクオカで買い、生地はチェック&ストライプやfogを利用するといった具合です。

ただ残念な事がいくつか。

私は同居をしているのです。しかも完全同居。という事は家の中のインテリア等々は全く自由にはできないのです。「ていねいな暮らし」にでてくる北欧風や無印風のインテリアはできません。そこは、Come home!などを読んで、そんなインテリアの家に住んでいる妄想で気を紛らわすしかありません。日々の食事も、私はお財布を預かっていないので選択権はありません。だから、「ていねいな暮らし」みたいなほっこりなご飯は食べられませんでした。

私は他の記事でもよく書いていますが、凝り性なんですね。だから、お菓子作りやぱん作りは本当にはまっていて、休みの日などは「あたしゃお菓子屋さんか」と思うくらいに色々なお菓子を複数作っていました。そうすると、だんだん段取りも良くなってきて、この作業の次はこれ、これをオーブンに入れている間にあれして・・・とまさにお菓子屋さんの様でした。それと同時に手際だけではなく、味もおいしくできる様になっていきました。当然家族だけでは消費できる訳なく、色々な方に食べてもらったり。今思うと、その頃の私は「嫌がっている人に無理やり手作りの物を渡す迷惑おばさん」になっていたかもしれません。

そんな時期が数年続いた頃、ふと気付くのです。

体重が激増している事に!!

もちろん、お菓子だけのせいではなく年齢的な物や、ホルモンや運動不足など様々な要因が考えられるでしょう。でも、お菓子が大きなウエイトを占めている事は分かり切った事です。だって、焼き菓子ひとつ作るのにもたっぷりのバター、お砂糖、粉、卵などなど使います。しかもクオカとかで購入したムダに良い材料を使っていますし。

それからしばらくして、私はミシンを買い替えました。それまでは小さなミシンで、糸調子も取り辛く使いにくかったからです。
新しいミシンは、家庭用ミシン(JUKIエクシードキルトスペシャル)でしたが吟味して買った使いやすいものです。それと、なんとロックミシン(ベビーロック衣縫人)も合わせて2台購入したのです。新しいミシンはそれはそれは縫いやすく、扱いも楽なものでした。さらに中古ですが、職業用ミシンを2年後くらいに購入しました。JUKIシュプール90という古いミシンなのに、さすがの国産の重い鉄のミシンで今でもロクなお手入れもしていませんけど絶好調なのです。

いつの間にか、ミシンの方にシフトしてしまい私のお菓子作り熱は冷めてしまったのですが、体重は減るどころか増えるばかりなのが皮肉なものです(今はだいぶ持ち直しましたけど)。そのせいか、ミシンで作る物は良質なリネンやコットンで作るお洋服が多かったです。もちろん、作るのはほっこりさんのお洋服。ほっこりさんの服は、スタイルがいい人が体を泳がせる様にして着る服なんですけど、私は体型隠しに着る体たらく。

服を作る合間に、バッグを作るようになりました。それをハンドメイド サイトで販売する様になり、服を作る頻度が減っていきました。それと同時に私の「ていねいな暮らし」も終わりを告げるのでした。

「ていねいな暮らし」が私に残した物。

増加した体重

服地

大量のお菓子作りの道具

でも、悪い事ばかりではなくて。日々を雑に過ごすよりは意識して丁寧に過ごす事はステキな事だと思うのです。ただ、それはある程度の余裕があっての話。毎日何かしらの事で余裕無く過ごしていると丁寧どころではありませんから。それでも、そんな日々でもおいしい丁寧に入れたお茶を1杯飲もうよ、お風呂上がりのスキンケアをちょっとだけ丁寧にしようよとか、その程度位なら取り入れられるかもしれません。

そして、「ていねいな暮らし」が今の私に残したいい事。

焼き菓子作りがお店出したい!と思う程度に上達した事

販売できる程度にハンドメイドの腕が上がった事

いい道具を使う事で技術の上達のスピードが上がると実感できた事

いい材料を使って作るお菓子は安心でおいしい事

正直、今はそんなに時間の余裕も無いし、他に興味がある事がたくさんあるので「ていねいな暮らし」はできませんが、いつかずーっと先にはまた始めているのかもしれません。それこそコスメとかも手作りしているかもね。

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