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新じゃがのおバカさん


みゆです。

晩ごはんにカレーを作りました。
その時に使ったじゃがいもは新じゃがでした。ちょっと小さめで薄茶色のじゃがいもの薄い皮を剥くと、黄色っぽい白が艶やかでとても美味しそうです。
それを一口大に切って、少しお水に浸しておきました。

カレーにすると、ホクホクでとても美味しい新じゃがなのでした。

そんな新じゃがを見ていると、思い出した事がありました。

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あれは小学校の4年生くらいの頃だったでしょうか。
ちょうど今時分の頃の事です。

理科の観察で『じゃがいもから芽を出す』というものがありました。
家からそれぞれじゃがいもを持ってきて、いちごの入っていたようなパックに水を入れじゃがいもを入れて育てるんです。
それを教室の後ろのカバン棚にずらっと並べて、観察していきます。

そんなじゃがいもですが、窪んだ所から芽が出てきて、それがだんだん伸びていきます。
……他の人のじゃがいもは。

クラスの子達のじゃがいもは、芽が出てすくすくと育っています。
ところが、私のじゃがいもは一向に芽が出ません。今日は出るか、明日は出るかと思っても、窪みがつるんとしていて芽が出る気配は全くありません。

それどころか、私のじゃがいもは何だかシワっぽくなってくる始末です。

他の子は育っているのに、私のは怪しい見た目になっていきます。そして、ついには異臭を放つようになりました。そう、私のじゃがいもはついに腐ってしまったのです。

一体どういう事なんでしょう。私は理科の観察ができず悲しくて仕方ありませんでした。みんなと同じようにしているのに、できなかったのですから。

そんな思いを抱いてしばらくたった頃、その原因が分かったような気がしました。

それは、私が学校に持って行ったじゃがいもは新じゃがだったのだろうと。

ここには、新じゃがは芽が出る事は少ないと書かれています。
おそらく新じゃがが出始めたので、うちの母は新じゃがを買っていたのだと思われます。それで、学校でじゃがいもを持ってこいと言われて、普通に新じゃがを持たせたのでしょう。

今思うと、先生もこういう観察をするのであれば「新じゃがは持たせないで」と言えば良かったのにと思いました。それに、教室のかばん棚の上に置いてあるじゃがいもで芽が出ていない物があったら声掛けをしてくれても良かったんじゃないかと今更ながら思います。
もしかして、芽が出ない事にも学びがあるという事なのでしょうか。

けれど、そのおかげで私はいらぬ劣等感を持ってしまったのです。みんなができてる事が私にはできないって。

そのせいなのか何なのか、私は理科がものすごく苦手なやつに成長してしまいました。受験の時でさえ理科は捨てるくらいの勢いです。定期試験の時は赤点さえ取らなければいいやと思い乗り越えてきました。30点だけは何としても取らなければ!!みたいな笑

新じゃがの季節になると、何となく思い出してしまう昔々の話です。
じゃがいもの事ばかり語っていたら、揚げたてのポテトが食べたくなってしまいました。それとポテチ!
ジャーマンポテトもいいし、揚げたてのコロッケもいいですよね。
とりあえず、ポテチをこっそり買っちゃおうかな、なんて思いました!


斉藤由貴 土曜日のタマネギ

さよならニンジン・ポテト
宇宙の果てへお帰り

とんねるず がじゃいも

みんなに人気者の炭水化物
じゃがいもじゃないよがじゃいも

ふと思い出したじゃがいもが出てくる歌です。
懐かしいなぁ。


今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪

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