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才能のない芸術家

才能のない芸術家。
私含めなのだが、「普通じゃない」のに
「才能がない」ことが多くの人を苦しめるような気がしている。
世間一般的にみたら「変わっている」存在なのに、「変わっている」人たちの中では「変わってない」。
本当にセンスのある人はこんなことで悩むのだろうか。さては、私がセンスがないから苦しめられるのだろうか。でももうもはや後戻りはできない。普通に生きることがこれほど難しいことなのだと思い知らされているから。

才能って誰が決めるんだろう。
自分自身で素敵だと思える作品を生み出せたとしても、それを誰も評価してくれなくて、人は皆素通りしていく。
気に入って選んだ代物を、センスがないと言われる。
それでも自分が好きで身につける。
きっと自己満足と呼ばれてしまうのだろう。
才能があることはきっと誰かがその才能を認めることで。自分にしか認められなかったその才能は、果たして才能と呼べるのだろうか。

人それぞれいいところがあることはわかっているのに、自分の美の追求はそんな民衆論を無視し、心を追い詰めていくような気がした。

普通じゃない、こんな私を、私は本当は本当は大好きだよ。でも、その気持ち以上に周りが気になって辛くなるのは、なんでだろう。
自分と、誰かもう一人ぐらい、私の才能、認めて欲しいな。ただそれだけで救われる気がするんだ。ちょっとだけ。

何が言いたいんだって?
ちょっとした才能かもしれない。それは、当たり前よりちょっと飛び出た何かかもしれない。
そんな何かを見つけたら、そっと温かい言葉をかけることって大事だということだ。
小さなことでもいい、あなたの流した涙だってきっと芸術だから。
私は誰かの才能を暖かく認めてあげられるような人になりたいな。

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