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自己肯定しかないよな




こんなことを書くのもなんなんだけれど、地元にいた時はまあまあ自分に自信があったんですよね


高校生の頃は長い髪を二つにくくって、雑誌に載っていたピンクのガラケーに沢山マスコットをつけて、赤い自転車で坂道を登って。

ダンス部のステージできゃりーぱみゅぱみゅの曲をセンターで踊って、友達と撮ったプリクラを集めて、休日はクッキーを焼いたりカラオケに行ったり。そんな自分が好きだった。


でも、

東京でアイドル活動をし始めから、徐々にそんな自信が、水をやり忘れた観葉植物のようにカラカラに枯れていきました。


要員はさまざまあって、例えば、


ネットの掲示板とか、自分の活動に対してのだれかの助言、とか。


『あのアイドルはね、君たち(私たち)とは違うから、君たちがいくら努力しても到底追いつけないよ』

と言われたりとか。

もうあんまり思い出したくないことがいっぱいありますね


容姿にまつわることだったり、パフォーマンスだったり、

活動していく中でとにかく色々言われましたね

毎日の配信でも色々。


そんな言葉を浴びることは、刃物で刺されるように痛くて痛くて、酸素がない場所に来てしまったように苦しくて、でも傷ついても血も出なくて、かさぶたができて剥がれたりもできなくて。


それらすべてに耳を傾けて、受け止めて、改善しようとしてました

自分があまり、受け入れられないことをした。

でもそれは、心を蝕んで言っただけだったんですよね

自分が自分じゃなくなっていくような。

もちろん、すべてが無駄だったわけでは全くなくて、

その試行錯誤の中で、成長できたことはきっとたくさんあるし、出会えた人や、環境もいっぱいあります


でも、なにをするにも心の中に自分の批判人みたいな人が住むようになってしまって、その結果、


『このSNSでの発信が、なんて言われるのか、怖いな』

『この服、センスがないって言われるだろうな』


みたいな、マイナス思考がいつも取り付くようになってしまったんですよね



それを繰り返して、私の自信は枯れた観葉植物になって


心から誰かが褒めてくれても、『そんなことないよ』と否定ばかりして、素直に受け取れなかったり、

対バンライブなどで会う他のアイドルや、同世代で活躍してる人を羨ましく思ったり。



そうして過ごしていた日々の中、

とある人に、


『私、自己肯定感があんまりないんですよね』


と、ぽつりと言ったんです。


すると、


『そうなの?でもさ、この業界、自己肯定しかなくない?
恥ずかしいことを恥ずかしげもなくやるのが、プロなんだよ』


と言われたんです


衝撃でした。

はっとしました。


身体に電流が走って、その電流が脳と全身を走って目が覚めたような感覚でした。


そして、



そうだ、自己肯定しかないよなって


自分が自分を肯定しなくて、誰が自分を肯定してくれるんだろうって思いました


しかもこうやって自分を表現して、人に元気を届けるアイドルというお仕事は

自分という商品を自信を持って提供しないで、誰が買ってくれるんだろうって感じですよね


自分の好きなことを、好きなように表現していきたい、と思いました



そしてだんだん、

人が言うことなんて、自分が納得すること以外は、そんなに重要視しなくていいな、と思いました

それがなかなか難しいんだけど…


やっぱり気にしてしまうけど、

でも、時間がもったいない。


そんなくよくよウジウジしてる時間があるならば、大好きなものに触れていたい。

やっとそう思えました。


枯れた観葉植物だった心は、植え替えたいと思います。

時間はかかるけど、大切に水やりして、肥料もたっぷりあげて、美しい花を咲かせたいです



自分は自分の中の高みを目指そう。

まだまだよろしくね、私!








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