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漢方やハーブを使うベストタイミングとは?

漢方薬剤師の清水みゆきです。

今回のnoteでは、よくご質問いただく、漢方薬やハーブを使うタイミングについてお話しします。
風邪などの感染症の予防や対策にも役立つので、ぜひ参考にしてください!


私は、ハーブや漢方薬を使うタイミングは「目的」によって変わると考えます。
今回は、主に感染症(風邪対策、胃腸炎やコロナ、インフルエンザが流行している時期)に対して使う場合のタイミングについてです。

ハーブを使うタイミング


「職場や子ども達の学校で流行してきた(らしい)」

我が家ではこのタイミングで、
免疫力を高めるためにブレンドしたハーブティーをのみます。

具体的にいうと、エキナセア、ローズヒップ、カモミール、エルダーフラワーといったハーブティーです。

さらに、感染症の予防が期待できる精油を使ったアロマバスやアロマスプレーも積極的に使います。

*インフルエンザ予防のアロマ活用法については、こちらのブログを参考にしてくださいね!
https://lifekampo.com/flu-to-aroma

咳などによいアロマもあり、実際に使いますが、ハーブティーやアロマは、家族みんなの積極的な予防のために使う方がより効果を実感しています

漢方薬をのむベストタイミング


ハーブを使って予防に気をつけていたけれど、もしかしたら、風邪をひいたかもしれない時、

「ちょっと喉が痛い、鼻水が出るようになった」といった気になる症状が出てきた
だけど、病院に行くほどではないかな…
(感染症の流行時期には、できれば病院に行きたくないですよね)

ごくごく初期の風邪のひき始め(急性期)

このタイミングで、私は漢方薬を使います。

体質改善的に続けてのむ漢方薬もありますが、
風邪やインフルエンザといったとくに感染症に使う漢方薬は、使い方が違います。

「症状がある時だけのむ」
即効性のある漢方薬
です。

症状の出始めに使う漢方薬として、例をあげますね。

・葛根湯(かっこんとう):発熱・悪寒
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):ひどい鼻水や痰
・銀翹散(ぎんぎょうさん):喉の腫れや痛みと熱感や発熱
・桔梗石膏(ききょうせっこう)や桔梗湯(ききょうとう):喉の痛み
・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):背筋に寒気を感じる・のどのチクチク感

わかりやすいように具体的な症状をあげましたが、
「ちょっといつもと違うような気がする」くらいの違和感で、常備している漢方薬をすぐにのみます。

我が家では、葛根湯や小青竜湯、桔梗石膏といった漢方薬の出番が多いですね。
ハーブも併用しつつ、水分と睡眠をしっかりとって休むことでそのまま治っていきます。
おかげで、「風邪で病院に行く」ということはほとんどありません。

*漢方薬は、症状だけでなく、ひとりひとりの体力や体質などから選びます。
さらに、一般的に、症状に応じて漢方薬も変わっていきます。

風邪などの引き始めに適切に使うと、漢方薬のイメージが変わるほど、キレ味も抜群なのでおすすめです。

風邪だけに限らず、頭痛や腹痛といった不調に対して頓服的にのむ漢方薬の場合、迷った時は我慢せずに飲んだ方が効果的です。

「漢方薬をのむタイミングが遅くて効かなかった」
という声を勤務先の薬局でも聞くことがあります。
もったいないですよね。

以下にまとめます。
・ハーブを使うタイミングは、症状が出てからというよりは予防を目的にするのがベスト!

・漢方薬はなんらかの症状が出た時に、できるだけ早めのタイミングで使うのがベスト!

日常生活におけるハーブやアロマの活用法


今回は、感染症に対して使う場合のタイミングを例にしましたが、一般的には、ハーブやアロマには飲むタイミング、使うタイミングには決まりはありません。

朝はスッキリ、夜はリラックス、
春は花粉症、夏は虫除け、冬は風邪予防、
忙しい時の気分転換、月経前後のPMS対策、
季節や気になる症状、その時の気分にあわせたタイミングでも使っています。
日常生活にハーブやアロマを取り入れて、心身ともに健康で気持ちよく過ごせます^^


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