ムーミンから学ぶアートとコラボの力
先日、”ムーミンと北欧の世界「ムーミンバレーパーク」”という記事を書きました。
パークを満喫したあとの宿泊も、パークのオフィシャルホテルのムーミンルームにして、とにかくムーミンづくし。
事前に、パークやホテル、ムーミンについて色々調べているうちに、
「何故、ムーミン人気はこんなに長く続いているのかな?」
にも興味を持ち、実は、2008年の、思い切った経営戦略の転換に起源することが分かったのです。
かなり思い切った方針転換だったそうです。
⭐ムーミンはフィンランド以上に日本で人気⁉
日本人の98%の人が知っているキャラクター、ムーミン。
ムーミンの生まれ故郷、フィンランドでは、国民の認知度は97%、とも言われていて、実はフィンランド以上に日本で人気のムーミン!
ムーミン・キャラクターの売上げは、世界の4割以上が日本、というから驚き!
1945年、トーベ・ヤンソンの小説によって生まれ、1959年、西ドイツで操り人形を撮影したテレビシリーズ『ムーミン一家』で初めて映像化されたそうです。
私は子供の頃、ムーミンのアニメを見ていました。
日本では、1969年~72年、90年代の3度に渡り、テレビ放映されていたんです。
でも、その後、あまり再放送などで見掛けることがなくなったその理由は。。。
アンパンマンやドラえもんがずっと人気なのは、アニメが引き続きテレビ放映もされ、映像コンテンツも多く出ているので、分かります。
では何故ムーミン人気は再燃し、長く続いているのでしょう?
⭐昭和のムーミンは禁止された!?
実は、かつて日本で放映されたアニメは、トーベ・ヤンソンの原作とあまりにも違っていたため、その後、放映は中止され、現在では、放映もソフト化も許可されていないそうです。
日本でアニメ化されたムーミンは、日本的な可愛さが加えられ、それが人気となった理由でもあるものの、トーベ・ヤンソンの姪、ソフィア・ヤンソンが「トーベが描いたものでないムーミン」「原作とかけ離れた設定」が出回ることを望まなかった、と言います。
日本のアニメを見たトーベ・ヤンソンからも様々な訂正・要望があったようです。(参考:Wikipedia)
✅「ムーミンは蝶を虫取り網で捕まえたりしません。蝶が自然に捕まるか、逃げるに任せます」
✅「自動車は使うべきでない」(スノークが乗っていた)
✅「都会を描くのは不向き。彼らは現代社会には生きてはいない」
✅「ムーミン家の内装を変えて欲しい。広すぎてガランとして、事務所のようにみえる」
✅「手を伸ばさないと出来ないならば、ギターの演奏は止めて欲しい」
✅「ママは常にハンドバッグ、パパはステッキを持つこと」
✅「スノークのお嬢さん」に名付けた「ノンノン」という名は、「no」や「non」という否定的な響きがあったふさわしくない、リボンもダメ
そもそもムーミンとは、スウェーデン語の
「Mumintrollet」(ムーミントロール)
として小説で誕生。
「トロール」といえば北欧の伝承に登場する妖精の一種。
確かに、ムーミン谷の自然の中で生きるムーミン一家が、全く違う時代、生活様式で描かれていたのを見て、ショックだったのでしょう。
様々な変更を施したものの、日本国内を除く外国での放送は禁止し、その後、日本でも「昭和のムーミン」と呼ばれるアニメは封印されたのです。
可愛かったんだけどな~
「ノンノン」っていう名前も好きだったけどな~
⭐「捨てる」という決断!
こうしたいきさつもあり、一度は低迷したムーミンの売上げ。
それがまた再燃し、現在、日本が世界の4~5割の売上げを占めるほどになったその理由は!?
きっかけは、
日本の根強いムーミンファンを、一旦「捨てる」
だったのです。
トーベ・ヤンソンの意向も組んで、様々な変更が加えられたあとのムーミンには、ムーミンファンから
「キャラクターが怖くなった」
「可愛くなくなった」
「面白くない」
などの声が沢山、寄せられていたそうです。
そして2008年、会社の戦略を大きく転換。
約20年間、テレビアニメなどの著作権に重きを置いていた、そのビジネスモデルを一切やめることにしたのです。
これはとても痛みを伴う改革。
🔶経営のコアをトーベ・ヤンソン、ムーミンのアートに絞る
著作権のビジネスをやっているだけでは話題にならない。
でも、トーベ・ヤンソンのアートを前面に出すと、展示会や博物館のイベントが注目を集めて、ニュースとなり、人が集まる。
これがディズニーやサンリオとは一線を画す存在を確立することにつながったのです。
テレビアニメを見ていた世代ではない方でも、「ムーミン好き」という人が多い理由が分かったように思います。
可愛いムーミンを楽しむ旅行から、思わぬ経営戦略を知り、驚きました!
大きく成長するためには、一旦、今のファン、それまでの勝ちパターンを捨てる!ということも必要なのですね。
⭐可愛い過ぎるムーミンルーム♪
埼玉県飯能市にある「ムーミンバレーパーク」に行った際には、パークのオフィシャルホテルの一つである、「川越プリンスホテル」に宿泊しました。
きゃわいい~♪
可愛いキャラクター大好きで節操のない私は、帝国ホテルのスヌーピールームや、USJのオフィシャルホテルのミニオンズルームにも泊まったことがありますが、ムーミンルーム、落ち着く~♪
お部屋には絵本があり、クッションもムーミン、枕元の照明はニョロニョロ。
可愛いトートバッグ、スリッパもついてて嬉しい~♪
⭐コラボでファンを広げるムーミンのアート
今や、テーマパーク、カフェ、コンビニ、ゲームなど、至る所に「鬼滅の刃」を始めとするアニメコラボの商品、お土産、サービスがいっぱい!
コラボレートして、お互いにとってWINWINの成果をもたらすって素晴らしいですね!
最近のコラボ商品、企画の増え方は、まさにそれを表していると思います。
そしてムーミンアートが引き立つ、引き立たせる様々なコラボが!
🔶「マクドナルド」×「ムーミン」
ムーミンバレーパークに行く直前に、たまたま広告を見ていると、、、
「なにー!?マクドナルドのハッピーセットがムーミン!」
見てしまったんです。
そのクオリティが高過ぎるハッピーセットのおまけを!
第1弾(2/4~2/10)で出たのが、この3種類。
🔵屋根の形のフタを取ると、内ブタにマクドナルドのストローを差すことができるムーミンやしきのドリンクカップ」
🔵マクドナルドのヨーグルトがぴったり入る「ムーミントロールのカップホルダー」
🔵内側にムーミントロールとリトルミイの型が付いており、クッキー生地や粘土を挟んで型押しできるトング「スナフキンの型押しばさみ」
気が付けば、私はウーバーイーツのアプリを開き、マクドナルドを検索、ハッピーセットがウーバーでも注文出来ることを知り、ムーミン屋敷のドリンクカップが来ることを祈って「ポチッ」。
そして・・・
キター!
3つのうち、どれが来るか分からない中、私は一発でムーミン屋敷のドリンクカップを手に入れたのです!
ちなみに、昔、ダイエーグループが、お買い物金額に応じて渡されるシールを集めると、ムーミンのお皿やボウルがもらえる!というのがあった時には、お買い物をダイエーに1点集中させて集めたものです。
🔶北欧雑貨の名門「アラビア」×「ムーミン」
北欧食器と言えば、1873年創業の「ARABIA(アラビア)」ですが、アラビアにはムーミンシリーズのラインナップがあり、とにかく可愛い!
今回、ムーミンバレーパークで購入したのは、下記写真右のムーミン屋敷のポットです。
お気に入り♪
🔶「フェリシモ」×「ムーミン」
通販カタログの「フェリシモ」にもムーミンコラボの商品がズラリ!
食器やぬいぐるみ、リュックサックやお洋服など。
🔶「シュガーバターサンドの木」×「ムーミン」
梅田の阪急百貨店の地下に行くと、いつも行列が出来ているのが、
「シュガーバターの木」。
これは知らなかったぞ~
並んでまで買う!?と思って素通りしてたけど、これは買いたいかも!
🔶「HIMAWARI」×「ムーミン」
ムーミンのコラボ商品を調べていると、こんなん出ました。
「ディアボーテHIMAWARI」のシャンプー・コンディショナーのボトル、可愛い~!
ボトル欲しさに買ってしまいそうです。
⭐フル4K!令和のムーミン
そんなムーミンアニメも!
とうとう、2019年、日本では約30年ぶりに!
フル4Kの全く新しいCGアニメーション『ムーミン谷のなかまたち』で蘇ったようです。
原作に沿ったコンセプトに、時代、世代が変わっても愛される要素が加わりながら進化していくっていいですね!
⭐⭐戸川みゆきのインスタグラム⭐⭐
国内旅行アカウント
グルメアカウント
海外旅行アカウント
ライフスタイルアカウント
ダイビングアカウント
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?