綾瀬さんと真谷くん43「喫茶店」

今日は休日だ。特にすることもないので勉強用の机に向かっていると、置いてあった一枚のチラシに目がついた。
書かれていたのは近所に新しく喫茶店がオープンしたというものだった。
「一人で行くのもあれだし響を誘ってみるか」
机の上に置いてある携帯を手に取り響に電話をかける。
「もしもし響~近くに新しく喫茶店できたらしいから一緒にどう?」
「喫茶店ですか。良いですね行きましょう」
少し雑談をして電話を切る。
よし約束は取りつけることが出来た。
さっさと準備して行くか。
待ち合わせ場所は喫茶店の近くの路地にした。
家を出て数分ほど歩くと待ち合わせ場所が見えた。
「おまたせ響」
「私も今来たところですので待ってませんでしたよ」
「そっかじゃぁ行こう」
響と手を繋いで喫茶店へ向かう。
2分ほど歩くと喫茶店が見えてきた。
最近オープンしたとあって結構並んでるんだな。
列に並んで順番を待つ。
数分待つと自分達の番が来た。
店内はThe・喫茶店と言った感じの落ち着いた店内だった。
テーブル席へ案内されて、そこに座る。
「何にしようか」
「このパフェとかどうでしょう?」
「いいねそれにしよう」
大きめのパフェをひとつ頼んだ。
数分するとお目当てのものが来た。
「おまたせしましたフルーツジャンボパフェです」

名前に恥じないボリュームだな。
スプーンが2つ渡される。
早速食べるとするか。
上に乗っているアイスを少し掬って口に運ぶ。
バニラの風味とチョコレートがいい感じになっている。
一緒に食べていた響がフルーツが乗ったスプーンをこちらに差し出した。
「優、あーん」
「ん」
「美味しいですか?」
「うん美味しいよ」
今はもう慣れたはずだけどやっぱり恥ずかしいな。
その後も食べ進めていって完食した。
会計を済ませて、店外へ出る。
「美味しかったね響」
「ええ。機会があればまた来たいです」
雑談をしながら響を家に送って、帰路に着いた。

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