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どんな模索も愛おしい(「ブルーピリオド展」を見て)

今年の春、滅多に漫画を読まない私が、すっかり心を奪われた漫画がある。

それは、「ブルーピリオド」

世渡り上手な努力型ヤンキーが絵を描く悦びに目覚める! 絵を描かない人にも刺さる熱くて泣ける美大受験物語!

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。

美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!

アフタヌーン公式サイト(講談社)より


3月末に行ったアート合宿
で、参加者たちがやたらこの漫画の話をしてたので、気になって購入したところ、すっかりハマってしまったのでした。

共感ポイント、感動ポイントが多すぎて、私のスマホ内には、スクショがわんさか!!!


そして今日。

「ブルーピリオド展」が東京・天王洲アイルで開催されるということで、アート合宿で知り合った友達と行ってきました!

(展示は2022/9/27まで)


アート系・体感系のイベントにはまず声をかけたくなるアート合宿メンバーと一緒に。
こういう人たちに出会えたことは、今年の嬉しかったことのひとつだなあ(しみじみ)


↓会場の様子を、ざっと写真でどうぞ。

絵の力、すごい!!
森先輩の祈りの絵!!!
このムービーすごかったなー!私も青い渋谷を飛んだ!
この再現、ワクワクするー!
橋田や桑名さんといった他の受験生が、どんな自画像を描いていたのか見れたのもドキドキした。
このシーンとか、高ぶる…!!!!!!!!
このセリフ、涙出るよね!
合格発表の再現。今回ご一緒した美大卒の方は、この展示で自分の合格発表を思い出して泣いてしまったと言ってたな。私の大学の合格発表は、「うん、まあ受かるよね」というレベルの大学を受けたから特に感動もなく。そうやって挑戦しない人生を歩んできてるよなあ…逃げてばかりの人生(良い面も悪い面もあって、自分がこれから何を選びたいかに過ぎないけど)


この展示は、漫画の追体験ができる展示も多くて、それでやたらあちこちでストーリーを思い出しては鳥肌を立てまくっていたわけですが、今回わざわざnoteを書こうと思ったのは、この6筆目の展示。「あの人のブルーピリオド」を見たから。

この展示で、初めて私は「ブルーピリオド」の意味を知りました。
(それまで考えたことすらなかった!汗)

ブルーピリオドの由来となったのは、ピカソの「青の時代」で、青春時代に描いた絵を定義するために使われる用語なんだそう。

作品のタイトルである”ブルーピリオド”は
ピカソ青年期の画風を指す言葉。
ここには、現在活躍している作家たちが
アーティストやクリエーターとしての道を
歩み始めた頃の作品が並びます。

当時のみずみずしい感性や試行錯誤の軌跡。
孤独で不安な修行時代に
彼らは何を感じ、何と戦っていたのか。
”色とりどりのブルーピリオド”は
アーティストの原点でもあるのです。

(展示キャプションより)

この文章を読み、展示を見ているうちに、ある感情が湧き上がりました。

私は、独立してから今までの私と、彼らのブルーピリオド期を重ねていたんです。

私は、自分らしい作品がなんなのか、今だって掴めているわけじゃない。
独立して10年経って、写真学校時代に見えなかった個性が少しずつわかってきてはいるものの、まだまだ自分の作品と向き合う模索の日々で、光が見えたり、自分の良さを見失ったりを繰り返しながら、写真を撮ったり、言葉を紡いでいます。時には絵を描き、生きることそのものを作品だと感じたり。
素敵だなと思うものに触れ、その感動をまたアウトプットする力に変える。そんな繰り返しの日々は、時にぐるぐる同じ場所を回っているようで、苦しくなったりもする。

「でも、それって、今しかできない表現なんだ!」

この展示を見て、アーティストたちのブルーピリオドに触れ、そう素直に思えたんです。

アーティストたちの”色とりどりのブルーピリオド”に表れる試行錯誤や模索、不安な感情すらも愛おしく感じられるように、自分の今の作品も、今の自分自身も、愛おしいじゃん…!

だから、今の模索を、今の戸惑いを、必要以上に怖がる必要はない。

今しかできない表現を、今の私にしか考えられないアイディアを。
稚拙だったとしても、どんどん外に出していきたいな。

そんな風に、お腹の奥が熱くなるような感覚を持ち帰ることのできた展示でした!


展示からのランチしておしゃべり。沖縄帰りの私の黒さよ…!


というわけで、帰ってから娘とNetflixでアニメ版をおさらい鑑賞。
泣いたわーーーーー!!!

美術は面白いよ。文字じゃない言語だから。

その時生まれて初めて
ちゃんと人と会話できた気がした。

(ブルーピリオド1巻より)

好きなことをする努力家はね
最強なんですよ!

(ブルーピリオド1巻より)

才能なんかないよ。
絵のこと考えてる時間が
他の人より多いだけ。

(ブルーピリオド1巻より)



...

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