フードロス削減に向けた国内の動きと美容・健康業界の未来<#2018.07.18 業界コラム掲載記事>

(本記事は、掲載当時のまま掲載しています)

以前もこちらで記述したように、美容・健康業界にも多いに関わる食品産業の環境問題の一環として、フードロスの問題があります。
以前の記事はコチラ⇒https://note.com/miyukinagai/n/n3e7d62eb7114

最新データ(*消費者庁/2017年計)によれば、推計で年間646万トンものフードロスが出ています。(そのうち事業系が約357万トン、家庭系が約289万トンです。)

社会問題ともなっている近年では、食品メーカーのみならず流通業界、はたまた、個々の消費者がフードロス削減に向けての取り組みや関心が高まっています。

むしろ先進国では少し遅めのスタートでもありましたが、ようやく行政やメーカーが動き出しました。
具体的な内容としては、賞味期限の延長(年月表示化)、食品廃棄等の継続的な計量のほか、消費者庁による啓発運動などの推進、などなどです。

野菜などの農産物もそうですが、美容・健康業界では外食や加工食品などが製品として考えられます。
美容系である“スーパーフード”やいわゆる健康食品の賞味期限問題や現場での廃棄状況の把握など、メーカーとしての社会的責任を明確化していくということも重要です。
また、以前メルマガでもご紹介しているような、メーカーや消費者が一体となって行える取り組みも、今後主流になっていきます。
その一例として、以前もインナービューティーのトレンドでご紹介した、「root-to-stem」(ルーツ・トゥ・ステム)という動きがあります。

「root-to-stem」は、世界のトレンドセッターが牽引していることでもあるのですが、
簡単にいえば、“オシャレに(次世代に)” フードロス削減に向けて小さく努力すること、とも言い換えられます。
消費者が家庭などで行える小さな取り組み、そしてそういった思考のシェア(SNSなど)だけでなく、企業においては、家庭で簡単に行えるような取り組みのノウハウを伝えていくことなどによって、社会的活動の追求になりえます。

美容・健康産業でも少しずつでも取り組めることがあります。
ぜひ一緒に考えていきましょう。

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