ピアノの先生

小さい頃から憧れていたピアノの先生。「将来はピアノの先生になりたい」と思っていました。

「音大」を意識したのは中学1年生。「ピアノ」しか学んでいなかった私は、「楽典」「聴音」「ソルフェージュ」「新曲視唱」等「音高」受験に必要な事を学ぶために、ピアノとは別の先生にレッスンを受ける事となりました。特に「楽典」では苦労をしました。なぜならば、ほとんど本を読んでいるだけのようなレッスン内容だったからです。厳しい事も言われたので、独学もしました。かなり辛い1年間でしたが、中学2年生には「東京音楽大学付属音楽教室」入室試験を受け、無事合格しました。

その後、東京音楽大学付属高等学校(ピアノ科)を経て、東京音楽大学(ピアノ専攻)を卒業しました。企業で働く経験はとても貴重だと思っていたので、エンターテイメント業界で20年くらい働きいろんな学びを得ました。


人生そろそろ自分が本当にやりたい事を仕事にしたい。

40代になると、「直接音楽に触れられる仕事がしたい」という思いが強くなってきました。幼少期から音楽を学んできた私でしたが、いつも音楽は近くにありましたが「直接」音楽と結びつく仕事は極めて少なかったです。

ピアノの先生になろう。次第にその気持ちが強くなっていきました。


憧れだったピアノの先生。実際に始めてみると、「憧れていた」自分をガッカリさせる現実が山積みでした。愚直に学んだピアノでしたが、実はこれといった法律があるわけでもなく、まさか昔ピアノを少し習っていた程度でもピアノの先生をしている人がいるとはまったく知りませんでした。音大出身者でも副科としてピアノを学んでいるので、正科とペアでピアノを教えている方が結構いるようです。確かにピアノのコンクールで優秀な成績を収めた方でも、ピアノ科ではなく指揮科を選択する方もいたので、一概に表面的な判断をするのは間違っているとも思いますが、世の中にはピアノの先生が想像以上にたくさんいる事は間違いなさそうです。まさに「ネット社会」が教えてくれた「現実」ですね。

先日、生徒さんが面白い質問をしました。「先生のピアノは、どうしてコンセントにささないの?」と言うのです。なるほど。レッスン終わりにグランドピアノの「弦」を見せてあげました。すると、生徒さんは「うわぁ。きれい。」と感動の声をあげました。「良い学び」となったのではないでしょうか。

ピアノは鍵盤を押せば音が出る。しかしながら、ピアノはもっともっと「奥が深い」です。簡単に習得出来たり、教えたり出来るものだとは思っておりません。それと同時に、とても大切にしてきた存在です。

私が学んできた事を、しっかりと伝え続けていきたいと思っています☆彡https://musicamiyuki.jimdofree.com/

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