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フィンランド留学記#13 冬の終わり、春のはじまり

永遠に続くように思われたフィンランドの冬も、終わり始めたらあっという間だった。冬が終わっていくさびしい気持ちは覚えているのに、春がどう始まったかあまり覚えてないなと思っていたら、留学中に書いたみずみずしい文章を見つけたので貼っておく。

雪融けのフィンランド。バスの定期を持っているけれど、自転車に乗りたくなる気分だ!

雪に隠れていた、石ころや、たばこの吸い殻や、犬のウンチやらが地表にあらわれて、美しいような美しくないような、雪が恋しいような春が気持ちいいような季節です。4月

留学中の思い出は美化されて、しんしんと降り積もる雪の中歩いた記憶ばかりが残っているけれど、思い返せばこんな風に、春には雪が溶けて隠れていた色んなものが地表に表れていたし、雪が溶けては氷ってを繰り返した時期には、スーパーに向かう道のりで転倒したこともあった。

季節の変化や空気感は、写真にもなかなかうつらなくて忘れてしまいやすいけれど、こんな短い文章を書き残しているだけで思い出すことができるんだな。もっと文章を書いておけばよかったし、これから留学するあなたには、ぜひたくさん文章に書き残してほしいと思う。日常の、とりとめのないことほど、あとから大事にしたくなるものです。留学期間は有限で、冬は、有限だから。

このままずっと冬だったらなあ 

本当にいろんな事が有限なのだ 

2月6日

何もかも有限であることが大事に思えるときもあるけれど

色んなことがうまくいかないときには、ただただしんどくなる

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