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マクロビアン薬剤師 うがいについて考えてみた

マクロビアン薬剤師
うがいについて考えてみた

認知症健康サポーター。マクロビアン。
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って7年目になりました。

調剤薬局での仕事は、マクロビオティックとは程遠い世界。
扱うものは『薬』

わたしはそれを、マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えに当てはめて考えています。

本日は
旧暦水無月十六日(大暑・大雨時行)
西暦2020年8月5日

昨日、『ポビドンヨード』のうがいをすることで、『新型コロナウイルスの量が減る』もしくは『重症化を防ぐ』
という内容の報道があり、マスク、アルコールに次いでの混乱を薬局に巻き起こすことになりました。


『ポビドンヨード』は『ヨウ素』を7%含むうがい薬で、添加物として、エタノール、サッカリンが使われています。

使い方は、うがいをする直前に15〜30倍(ポビドンヨードうがい液2〜4mlを約60mlの水)に薄めて、
1日数回うがいをします。
数回とは2〜4回程度。

甲状腺機能異常のある患者(血中ヨウ素の調節ができず甲状腺ホルモン関連物質に影響与える恐れがあるため)は、
慎重に使うこととされています。

また、妊婦・授乳婦の方の漫然とした使用は、ヨウ素の過剰摂取となることになり、
胎盤や母乳からお子さんがヨウ素を摂取することとなり、お子さんの甲状腺機能が
低下する恐れもあります。

ポビドンヨードうがい液を使って、うがいをしすぎますと、強力な殺菌作用ゆえに、
のどや口の中にもともといる『正常な細菌』にも作用して、さらに粘膜なども痛めてしまうこともあります。

厚生労働省からも、新型コロナウイルス感染症に確実に効果があるということは時期尚早という説明が発表されました。

『ポビドンヨード』を使用することにより、
新型コロナウイルスの『舌の上での増殖が抑制される』こと
が、分かったということです。

この研究結果が発展していくのを見守っていきたいものです。

一方で、口の中の清潔をたもつ『口腔ケア』はとても大切です。
新型コロナウイルスに限らず、歯磨きやうがいをして、お口の中を清潔を保つことで、
肺炎などのリスクが下がると言われています。

普段から、普通のお水でも構いませんので、キチンと丁寧にうがいしたり、
歯磨きをすることは、とても大切なことということです。

お薬が必要な時には、必要なお薬を必要な時に正しい方法でお使いいただくよう、
患者さまに必要な情報を常にお話ししていきたいと思います。


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