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マクロビアン薬剤師 鴻雁北

マクロビアン薬剤師 鴻雁北

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦如月廿九日
晴明
鴻雁北
西暦2021年4月10日

今日、4月10日は

二十四節気『晴明』
七十二候『鴻雁北』 (こうがんきたへかえる)

『鴻雁北』(こうがんきたへかえる)は、

冬の間を日本で過ごしていた雁(がん)が北国へ去っていく時期となります。

春に日本に飛来するツバメ(『玄鳥至』(つばめきたる))
と入れ替わるように、日本を離れていく雁を現します。

群れをなして、連なって飛んでいく雁の姿はとても美しいようで、
美術作品や文学などに登場しています。

日本を去って、雁はシベリアや北アメリカなどに行きつき、
春から夏はそこで子どもを産み育てて、秋になるとまた日本へやってくるといいます。

宮城県の県鳥になっている『雁』
さらに
『雁金紋』(かりがねもん)として家紋にもなっていて、日本人にとって馴染みの深い鳥ですが、
現代の日本ではその数を減らしていて、保護鳥の対象になっています。

マガンは調査当時わずか3700羽となって、絶滅寸前な状態でしたが、
現在は20万羽まで回復しているそうです。

渡り鳥の減少は世界的にみられており、
国を超えて連携がとられて、環境保護や放鳥が行われているそうです。

雁がその数を減らした理由は、日本の湖沼が大量に消失したことと言われています。

日本の湿地面積は明治・大正時代までは2100㎢あったと言われていますが、
現在は約800㎢にまで減っていると言います。

池や沼の多くが埋め立てられて、用水路や河川もなくなり、雁たちが生きていける環境がどんどん減っています。

環境保護を考えながら、渡鳥たちとの再会を祈りたいものです。


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