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お米について考えてみたこと

西暦2022年4月25日(月)
旧暦弥生廿五日
穀雨
霜止出苗(しもやんでなえいづる)
春の土用九日目

季節はまた巡り、
穀雨の次侯『霜止出苗』(しもやんでなえいづる)になり、暦の上での春も終わりに近づいています。

夜間の冷え込みがなくなり(霜が降りなくなり)種籾(たねもみ)が芽を出し育つ頃となり、
稲作農家は、田植えの準備に入ります

種籾とは、前の年に収穫された籾を次の年のためにとっておいたものをいいます。
籾(もみ)とは、『稲の実』すなわち『お米』をさします。

籾は収穫期に刈り取られて、玄米と籾殻(もみがら)に分けられます。
玄米から米ぬかをとったものが白米、、ご飯となります。

『お米』は稲の果実です。

玉蜀黍(とうもろこし)、小麦(こむぎ)とともに世界三大穀物と呼ばれ、
夏を迎える前に田に植えられ、秋に収穫されるのは皆さまご存知のことと思います。

『お米』には炭水化物、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンB1など、たくさんの栄養素が詰まっています。
しかしながら、その栄養成分は、『胚芽』部分や『米糠』部分に多く含まれていることが分かっています。

精米するということはその胚芽や米糠を取り除くことで、栄養素を取り除くということになります。

かの徳川家の将軍の中には、通説によると『脚気』が悪化したために亡くなった方もいると言われています。

『脚気』とは、ビタミンB1欠乏症により心不全と末梢神経障害をきたす病気です。

江戸城内では、将軍は蒸し飯(むしいい)といって、毒殺を防ぐために米を沸騰したお湯に入れ窯で蒸したものを召し上がったそうで、これは正直美味しくなく、栄養もごっそり取り除かれていたものだったでしょう。

他にも食べられない禁止食材などもあり、高価な食材を使っていても、栄養不足になりやすい食事だったのではなかったか、と思われます。

あの有名な徳川8代将軍吉宗は玄米を食べていたそうで、享年68歳とこの時代にしては長生きされています。
おそらく他の将軍たちは皆白米を食べていたのではないかと言われています。

現代食においては、脚気になる方はほとんどいらしゃいません。

ビタミンB 1が多く含まれる食材としては、
動物性のものでは、豚肉、うなぎ、たらこなど
植物性のものでは、ゴマ、大豆、玄米など
があります。

マクロビアンの基本は、動物性の食材を摂らない分『玄米』で栄養素を補っています。

わたし自身は、毎日玄米ご飯にゴマをかけていただくことで、ビタミンB 1の補給をしています。

バランスのとれた食生活は人それぞれですが、この『穀雨』の時期に、毎日食べるお米について、
少し考えてみるのも良いかもしれません。

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