冬の王国  スコットランド  ファイフ地方

港町の彼の実家にて正月を過ごす。

凍てつく空。今日も晴れ晴れとした太陽をついに迎えぬまますぐに夜が訪れ、午後四時の日没時、透明なオレンジ色の空を背景に、高い木々の細やかなシルエットがくっきりと浮かびあがる。

ゆっくりと始まる朝。夜のうちに積もった雪が、道や家の屋根や庭を一面真っ白に染め、鋭い太陽光にさらされてキラキラと輝いている。

家の中は暖かく、華やかなクリスマスツリー、もてなされた温かいスープやグリルされた肉、ワインでお祝い。近所の人たちもあいさつに訪れ、会話がはずむ。

冬の国の暮らしは暖かだ。


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