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旅の目的は映画&舞台観劇

連休中の東京旅行 4日目の朝
朝食はベーグル専門店のマルイチベーグル。
レタスとチキンサラダのセサミベーグルのハーフサンド、そしてホットコーヒーを3階のイートインスペースでいただく。
旅先での朝の贅沢な時間♡



その日の予定は映画『君に届け』を、それも初めてスクリーンで観る。このチケットが取れて今回東京に行くことを決めた。
それに仕事を辞めたタイミングだったからうまく時間を作れた。
『君に届け』はあの大好きな風早くん♡

2020年の緊急事態宣言発動の頃、介護の仕事はいつもの数倍の仕事量で逼迫していた頃、子供たちの学校は休講だったり時間差登校だった頃、自宅でいくつかの映画鑑賞会をした。その中の一つが映画「君に届け」。
娘は漫画全巻愛読する"風早くんファン"で、その中でも「三浦春馬の風早くんが一番いい‼︎」と大絶賛していた作品!
風早くんはほんとに爽やかから出来てる人なんじゃないかと…と、爽子ちゃんの言葉に何度も深く頷く。
WOWOWで放送された時しか見れなかったけど、久しぶりに、それも初めてスクリーンで観る。
楽しみすぎて映画までの少し時間、東京タワーの周りを散歩した。



「君に届け」
高校生の友情と恋の青春物語。
春馬くん演じる風早くんは、爽やかで優しくてクラスの人気者。
久しぶりに『君に届け』をみて、キュンキュンするというより、初恋のようなピュアで大切に秘めた想いがなかなか伝わらずもどかしい。こんなに切ないストーリーだったかな。
本当に本当に大切な気持ちは簡単になんて伝えられない。
一段ずつ階段を登るように気持ちを伝えて人は成長していくんだなぁ〜。青春っていいな〜。大きなスクリーンでみると切なさやもどかしさも比例して伝わってくる。
これは映画館で観る作品だとあらためて思った。
フィルム映画なので、限られた会場でしか上映されない。
多分ここにいる半分以上は春馬くんファンかな。
夫婦で来られてる方もいて、なんだか羨ましい。



今回は午前中に映画『君に届け』
そして夕方からミュージカル舞台『アルジャーノンに花束を』を観るという贅沢極まりない一日。
日本青年館ホールという神宮球場からすぐなので、時間まで迷子にならない程度にあちこちと散歩した。


***

外苑前から程近く、春馬くんのドラマロケ地が点在する。
ここは普通の通りだったけど、カネ恋の慶太くん(春馬くん)が楽しそうに飛び跳ねながらショッピングした通り。こんなに人通りが多い場所のロケなんだね。

そろそろお腹も空いてきたし、舞台のために腹ごしらえしないと!
と向かった先は、とっても高級なレストラン"キハチ" 。ここは『ラスト♡シンデレラ』のロケ地。
そしてその隣のロイヤルガーデンカフェは『僕のいた時間』の拓人(春馬くん)とめぐ(多部未華子さん)がデートしたレストラン。
東京はいいなぁ。あちこちにロケ地にぶつかる。
映画に出てくるようなお洒落なテラス席に通され、待ってる時間もパスタも脳内の広斗くん(春馬くん)の残像もぜ〜んぶ至福の時間♡
それにナスとモッツァレラチーズのトマトパスタ、美味しかったなぁ♡


そしてこの近くのモロッコ雑貨のファティマさんへ。「世界はほしいモノであふれてる」(略してせかほし)の番組で紹介されたモロッコ雑貨バイヤーの大原さんが買い付けたラグや食器などのインテリアや、現地の職人たちがひとつひとつ手作業で作り上げたバブーシュやバスケットなど、魅力溢れた雑貨ばかり。
"せかほし"放送後も、春馬くんとJUJUさんが一緒に買い物に来てたお店。
モロッコの職人さんに直接話してもオーダーがなかなか思うように伝わらないっていう作品もいくつかあって、商品を見ていてなんだか愛着まで感じてきて、モロッコ雑貨とても可愛い!って思った。
春馬くんが被ってたような藁の帽子も!
"ファティマの手"の形が刺繍された黒のポーチを購入した。"ファティマの手"は魔除けやお守りの意味がある。コースターも、模様が全部違ってて、それを一つ一つ選ぶのも楽しかった♪

思った以上にお店にいたから、少し焦りながら舞台のホールへ急いだ。


ミュージカル『アルジャーノンに花束を』

浦井健治さんの代表作の一つの舞台、東京旅行期間中に観劇できた。
チャーリィ・ゴードンを演じる浦井健治さんは、七色の声を持つと言われる舞台俳優さん。

浦井健治さんは、2006年、2014年、そして2023年と3度目のチャーリィを演じた。

私が博多座で観劇した「王家の紋章」「笑う男」「ガイズ&ドールズ」の浦井健治さんは王子様みたいにかっこよくて、歌声もとても素敵。そして台詞量もいつも多く、話すテンポが速いイメージ。
今回の台詞量もやっぱり多い。重いテーマだからか楽曲もとても難しい。



『アルジャーノンに花束を』
賢くなりたい、ずっとそう願った青年。
6歳の知能しか持たない青年34歳のチャーリイは、ネズミのアルジャーノンが受けた同じ脳の手術を受け、わずか数ヶ月でIQ68から185に増大し、20カ国語を操る天才へと変貌していく。しかし知能が高くなったことで、それまでには気がつかなかった人の心の内側や差別されていた現実などに気づき、また記憶が薄れていた家族のことも徐々に思い出し苦しむ。知能の向上に対して心の成長が追いつかず尚更苦しむ。今までお世話になってきたパン屋にも賢くなったが故に居場所がなくなり追い出されてしまう。その後チャーリイは、自分と同じ手術を受けたネズミのアルジャーノンの行動の変化から、人工的に増大させた知能はいつか倍速に低下していくことを知る。IQが再び低下し元の性格に戻ったチャーリイは障害者のための入所施設に行くことを決める。


舞台では、チャーリィ(浦井健治さん)の成長と心の葛藤を凝縮された時間軸で台詞、歌声、佇まいや表情に息を飲みながら観客席から見守っていく。キニアン先生をはじめ、チャーリィを取り巻くそれぞれの登場人物の視点からチャーリィの人生を客観的にみている感じだった。

知能が優れることで気づく人々の心の内、悪意と差別から孤独感が増す。愛されなかった過去から大切な人を求めることへの強い恐怖感。
観劇していて、とても心が痛い。肌に突き刺さるような切なさ。暗い中で見える微かな強い光、そして温度を感じる温かさ。
舞台上の役者さんたちと観客がピタッと呼吸や鼓動が合う瞬間がある。

ネズミのアルジャーノンは、舞台上でダンスや動きだけで表現するが、アルジャーノン自身、そして時にチャーリィの心の様子までも繊細に大胆に訴えかけてくる。

舞台の最後は、チャーリィに花束を捧げるようにそれぞれの人物がチャーリィを思いながら登場する。
「どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」
チャーリィの優しくピュアな口調。誰かを想いながら発する時の声。

一度きりの観劇ではなかなか入ってこない部分も多くあったかもしれないけれど、やっぱりすごいものを観たと思った。
あの大きな舞台に登場人物はたったの9人。カーテンコールの時の一人一人の凄さにまた驚いた。
私が東京で観劇できたことも奇跡だと思えた。
観に行けてよかった。

私がみた回は、その後アフタートークが用意されていて、キャストのみなさんの明るさ、人間らしさに救われた気がした。なんといっても驚いたのは、舞台中言葉を発しなかったアルジャーノン役の長澤風海(ながさわかざみ)さんが、見た目からは想像できないくらいの低音イケボだったこと。そしてアルジャーノンはずうっと動きぱなしなのでやっぱり体力的にも大変そうでした、笑。
浦井健治さんはとても話し好きのイメージですが、この日は周りの楽しそうな雰囲気に合わせるようにされてました。 
前回まで一緒に共演していたアルジャーノンの森新吾さんに毎公演花束を捧げていると。浦井さんはインタビューでいつも一言だけ、森さんの名前を発されていたので、心の中にいつも一緒に舞台にあがり、舞台以外でも心の中で一緒に生きている方なんだと思いました。
いろんな想いを受け取った舞台でした。

会場に入る前、神宮球場から鳴り響いていた甲高い管楽器の応援の音はなく、ひっそりとしていた。
私の前を早足で歩いていた4人の女性たちは、浦井健治さんのファンの方みたいで、「今日はここがよかった!明日もその先の大阪公演でも会おうね!…」という会話が聞こえてきた。
電灯で照らされた静かで広い歩道は少し寂しく感じたけど、私も浦井さんのファンの方たちに負けないくらい、朝から最高の一日だった。



旅の思い出に、少し思いだしながらnoteに書きました。 拙い文章ですが、いつも読んでいただきありがとうございます。

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