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26歳、ポーリングアートとの出会い。

わたしは今年26歳ですが、今年5月下旬から独学で抽象画を始め、11月現在では自分の作品を販売するネットショップを立ち上げようとしています。

わたしが描く絵は抽象画(具体的な形のない絵)がほとんどで、その中でもポーリングアート(フルイドアート)と呼ばれる技法のものをよく描きます。

ポーリングアートとは、注ぎ込むという意味です。
その名の通り、アクリル絵の具にメディウムと水を混ぜ、キャンバスに流し込んで作るアートのことを言います。

わたしの様子を見て、絵で仕事を考えているくらいだからもともと絵が好きだったのだろう、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は2020年8月に"とあるきっかけ"が起きるまで絵を描くのは好きではなく、むしろ苦手意識を持っていました。

今回は
・絵が苦手だったわたしがなぜ26歳から絵を描くようになったのか?
・絵の中でもなぜポーリングアートなのか?

この2点について今回は書いていこうと思います。

なぜ26歳から絵を描くようになったのか?

その”きっかけ”は些細なことでした。

2020年8月の暑さが残る時期のこと。
わたしは子どもの居場所関係の仕事をしているのですが、子どもたちの中には絵を描くことが好きな子が多く、その姿を見て「わたしも絵が好きだったら一緒に描いて楽しめたんだろうけど、苦手だからあまり描きたくないなぁ」と思いながら過ごしていたある日のこと。

すごく絵が上手な子が横にいて、その子は色鉛筆を使ってあるアニメキャラクターの絵を描いていたのですが、色鉛筆とは思えないほど色使いが上手だったのです!
その色使いに感動し「絵は苦手だけどわたしも描いてみよう…。」と、スマホで描きたいキャラクターを調べて模写してみることにしました。

模写して色鉛筆で塗っただけだったのですが、子どもたちに「え!みゆさん絵描くの上手なんですね!」、「うん、すごい上手!」と褒めてもらい、わたしはずっと苦手だと思っていた絵を認めてもらえた!という気持ちになり、そこから少しずつ子どもたちと一緒に絵を描くことが増えていきました。

2021年3月の寒さ真っ只中の頃。
その頃から漠然と”自分自分を表現してみたい”という思いがふつふつと沸き上がっていたように思います。

表現するといっても何を使って表現したいのかを考えました。
出てきた選択肢は
・ダンスで体を使って表現する
・ブログなどで文字を使って表現する
・音楽を作って表現する
・絵を描いてアートで表現する
でした。

どれをやりたいのか頭で考えてもわからず、できそうなことをとりあえず全部やってみました。

画材屋さんで油絵の初心者セットを買って描いてみる、ブログを開設して投稿してみる、近所のダンスサークル・ダンス教室の体験に申し込んで参加してみる、音楽制作のやり方を調べてアプリをダウンロードして作曲に挑戦してみるなど…。

いろいろとやってはみたのですが、結局、続いたのは絵を描くことだけでした。
絵を描いている時、どんな絵を描こうか想像を膨らませる時間、画材屋さんで画材を見て好奇心を燻られる時間、どの時間をとっても絵に関係する時間はわたしにとってとてもワクワクするものでした。

とはいっても絵を習ったことはなく、独学なので様々なブログやYouTubeを漁っては実際にやってみて、挑戦しては失敗を繰り返しました。すると、だんだんと”楽しい”よりも”自分が納得できる絵を描こう”という気持ちの変化が起きていることに気がづきました。

絵の中でもなぜポーリングアートなのか?

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わたしは昔から色と色が混ざり合っているものが大好きでした。
わかりやすいもので言えば、夕焼けの空。
オレンジ・水色・ピンク・薄紫、それぞれが色の境目なく混ざり合い、全てが絶妙に調和されているあの光景が大好きです。

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しかし、あの景色の見える色は人によって違うようにも思います。

わたしはオレンジ・水色・ピンク・薄紫を挙げましたが、人によっては黄色が見える人がいるかもしれないし、雲の白が気になる人もいるかもしれない。近づいてくる夜の紺色が目に入る人もいるかもしれないー。

見える色に正解はないと思います。
その人がそう感じたならば、それが正解になるのだと思います。

ポーリングアートならこの夕焼けと同じようにいくつもの色が混ざり合う様子を描けるのではないかと感じ、ハマっていきました。

ここから先はポーリングアートとの出会いについて書いていきます。

2021年5月、自分を表現したいという思いが益々大きくなり、絵だったら簡単に趣味で始められるかもしれないと考えました。
この時の気持ちを言葉にするのは難しいのですが、無性に「抽象画が描きたい!」という感情でした。

そして、1万円を握りしめて近所の画材屋さんに向かいました。

わたしは学校の美術の時間でしか絵を習ったことはなく、抽象画をやりたいとは思ったものの、右も左もわからない状態。
抽象画を描くには「油絵の具だ!」となぜか思い混んでおり、店員さんに「油絵を始めたいのですが、何を買えばいいですか?」と質問しました。

そこのお店には 油絵初心者セット なるものが売っており、すぐにキャンバスと一緒に買って帰りました。

これで抽象画が描ける!と、ワクワクしながらとりあえず直感に任せて描いてみると「ん?なんか思っていたのと違う…」

↓初めて描いた抽象画です。


もう1度ネットで自分が描きたい絵は何なのかを探し続け、ある時”ポーリングアート(フルイドアート)”を見つけました。

見た瞬間に「わたしが描きたかったのはこれだー!!」と。
すぐにどうやって描くのか?、材料は何なのか?、初心者でもできるのか?、絵の具の種類やメディウム(絵の具に混ぜて使うもの)の違いなど、毎日調べました。

どうやらアクリル絵の具とメディウムなるものを使うということがわかり、また1から買い足しました。

2021年7月29日、初めてのポーリングアート。
「やりたかったのはやっぱりこれだった」と静かに心の中で思ったのを覚えています。

ポーリングアートは流し込むだけなので誰でも簡単にできます。
しかし同じ絵の具を同じ量使っても同じ作品は2度と作ることはできません。それくらい偶然が重なって出来るアートであり、その唯一無二さも魅力の1つです。

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今回は、
・わたしがなぜ26歳から絵を描くようになったのか?
・絵の中でもなぜポーリングアートを描くのか?
の2点についてお伝えしてみました。

ここからなぜネットショップを開こうと決意したのか、趣味から仕事へ変わっていった経緯についてはまたエピソードがあるので別の機会に投稿できればと思います!

最後に…
アートは多様性にあふれているところもわたしがアートを好きな理由の1つです。
話は少し変わりますが、学校や社会は正解と不正解、常識と非常識を教えてくれます。それは色で言ったら白か、黒の2択。そこにグレーはありません。間違いを探しては直していくことの繰り返しのようにわたしは感じています。

しかしアートはその点が違う気がします。その人が感じたことが正解であり、白も黒もグレーも赤も青も緑も黄色でも正解になります。

わたしの作品を見た人がその人なりの感じ方をしてくれたら一番嬉しいと感じますし、そういう楽しみ方ができるのも抽象画やポーリングアートの楽しさの1つだとわたしは思います。

アートは日常になくても生きていけます。でも日常にあったら彩りを与えてくれる一滴になるはず。
わたしの作る作品たちがその一滴となるよう、これからも頑張りたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました♩

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