肩こり・腰痛を防ぐ!在宅勤務で見直したいインテリア
主婦・母目線で住宅設計をしている一級建築士、みゆうです。
18年前に個人で仕事をはじめて、建築士事務所を構えてから15年がたちますが、最初の10年は自宅事務所で仕事をしていました。
今、在宅勤務をスタートさせた方も多いと思いますが「家に合わせて在宅勤務をはじめた」という人が多いのではないでしょうか。最近はノートパソコンを使用する人も多いので、パソコンデスクを使わずダイニングテーブルで仕事をしていたり、簡易なテーブルを使って仕事をしている人もいるかもしれません。
短期間のリモートワークならそれでも良いのですが、在宅勤務期間が長くなり、また家での仕事時間が長くなると、肩こり・腰痛に悩まされる人が増えるのではないかなと思いました。なぜなら、私も自宅事務所にいたころはいつも肩こり・腰痛に悩んでいたからです。
当時よりも歳をとったのにも関わらず、当時よりも腰痛トラブルが減ったのには理由があります。それは自宅とは別に事務所を構えたときに、ワークデスクを変えたからです。
腰痛改善したワークデスクの「椅子」
オフィスといえば、長時間座っても大丈夫なオフィスチェアを使用する人も多いと思いますが、私が使用しているのは布の座面のダイニングチェアです。
重要なのは座面の高さ。390mmで少し低めの椅子です。
購入したのは8年前なのですが、当時は座面の低い椅子が少なくてかなり探しました。ひじ掛けがあり、背もたれも布製。脚がロの字型になっているデザインを探したところ、飛騨の日進木工の「Natural Brown」というシリーズのこの椅子を見つけたのです。
この座面390mmの椅子を選んだ理由は、自宅事務所時代の「椅子」が肩こり・腰痛の原因だと気づいたからでした。
かかとがしっかり床につく椅子
ダイニングテーブルと椅子は、欧米の「靴を履いた日常生活」に合ったサイズで作られていて、日本のように靴を脱いだ生活をしていると足が浮いてしまうことが多いと思います。一般的なダイニングチェアの座面高さ(SHと表記されます)は420mm以上なことが多く、輸入家具はもっと高さがあります。
かれこれ十数年前の自宅ワークスペースの写真ですが、デスク高さは720mm、そのテーブル高さに合わせると椅子の座面が450mmくらいでした。
座面高さを調節できる椅子を使用していましたが、自分のからだに合わせた座面高さにして使用せず、デスクに合わせて使用していました。ごまかしごまかし使っていたのですが、事務所を構えるにあたって「デスク高さと椅子の座面高さ」にこだわって実験してみたのです。
キーボードを使う時に肩の位置がちょうどいい高さ
オフィスワークをしているときに、肩が通常の位置より高くなったり低くなったりすると肩こりにつながります。これも自宅事務所の時に気づきました。
今の事務所のワークデスクはデスクの高さを650mmにしています。通常のデスク、テーブルは700mm~720mmのことが多いと思います。
そこから逆算して椅子を探しました。380mmがベストかなと思っていたのですが、390mmの椅子で8年使用して、長時間仕事をしていても苦痛にならないですね。(長時間座り続けも良くないので注意です!笑)
キーボードの高さがちょうど良くなったら、次はモニターの高さです。私の使用しているPCは画面が大きいので問題ないのですが、できるだけ目の高さに合わせたモニター位置にすると前かがみにならないので良いと思います。
男性と女性ではベストな高さが異なると思うので一概には言えませんが、自分のからだに合うデスクを用意することがオススメです。
ダイニングテーブル自体を低めに設定
在宅勤務であると、ビデオ会議の時以外はダイニングテーブルを使って仕事をしている人も多いかと思います。我が家は自宅もテーブル高さと椅子の座面を低くしました。
写真は事務所のテーブルです。打ち合わせをしたり、講座を開いたりするスペースですが、来られた方から「ここはリラックスできる」とお褒めの言葉を頂きます。
その理由はいろいろありますが、やはり座面の低さは影響していると思います。
デスクワークに向く家具
最近は椅子の座面が低めのソファダイニングが増えてきたので、この機会に導入するのも良いかもしれません。
ただし、注意点がありまして、座面が低いとリラックスできるけれどデスクワークには不向きな場合もあります。
ソファのように背もたれに近い位置が「低くなる」ように傾斜している椅子は、腰を起こさないといけないので逆に腰痛になると思います。
また、低すぎる椅子だと腰が落ちすぎて膝が上がってしまうので、これも腰痛につながる可能性があります。
身長162センチの私が、65センチ高さのデスク、39センチ座面の椅子がちょうど良かったのでご参考に。
通販で家具を購入される方も多いと思いましたので、楽天ROOMでも心地良い家具をセレクトして紹介しています。
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あとは無理なく、ほどほどに休憩を!
私自身、自宅で仕事をしていたときよりも、外部に事務所を設けてからの方が仕事が楽です。生活と仕事がしっかり分けられるようになったからですね。
なので、いつも会社に出勤している人が自宅で仕事をするのは心にも体にも負担がかかると思います。無理なく、ほどほどに休憩を!
あとはSNSやWEB上のコミュニケーションツールをを上手に使って気持ちの息抜きを!
私は長年一人で仕事をしていますが、PCの画面の一部にツイッターのタイムラインが流れている状態です。そうすることで孤立した感が減りますし、いろんな考えを持つ人がいるんだなと思い、また楽しい仲間との文字上の会話もつながります。Twitterって悪者にされがちですが、在宅ワーカーには救いですよ。
あとはとにかく紅茶や白湯など水分をたくさんとるのでトイレに行く回数が多いです。その方が頻繁にからだを動かすので良いのかな、と思っています。自己流です(笑)
いまはとにかく、健康維持で乗り越えていきましょう。
このような時期だからできる発信、私もはじめてみようと思います。
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