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【02.わたし】あの夏わたしたちは成長をした

きれいな言葉でまとめようと思ったけど、まとめられなかった。
ただただ、まとまりのないことをつらつら書いてしまった。
わたしのnoteを読んで伝わる人もいるけど伝わらない人もいると思う。
それでもいいじゃない。伝わる人に伝わればそれでよい。

わたしの原点

わたしには原点となった場所がある。
それは北軽井沢にあるキャンプ場 スウィートグラスだ。
幼少期は休みがあれば必ずスウィートグラスに滞在していた。
わたしが原点といっている理由は、学校以外でわたしにとっての居場所だったからだ。学校では教えてくれないことをここでは教えてもらった。

子どもから学ぶ大人をみて子どもは学ぶ

ある夏のキャンプは忘れられない思い出となった。
更生の一環で高校から派遣された青年の存在だ。
夏の期間だけキャンプ場で仕事をし、仕事や環境を通して更生をすることを目的としたプログラムできた青年。(いきさつは不明)

やんちゃそうな青年は、最初はかったるそうに仕事をしていた。
子どもながらに、だるそうな姿をよくいじっていた。

次第に、いろいろな仕事を任された彼は、わたしたちと一緒にいる時間も自然と増えた。スウィートグラスでは毎日子ども向けのイベントが開催されており、(いやでも)スタッフは子どもと関わる機会がおおい。

次第にお互い心をひらくようになり、彼のシフトが終わればみんなで夜まで遊んだ。ひとりの青年とわたしたちの関係は大人と子どもの垣根を越えて人間と人間だった気がする。
私たちと真正面に向き合う一生懸命な彼の姿が印象的で今でもたまに思い出す。

わたしたちと関わることで彼の顔つき、目つき、姿勢、態度が次第に変化していった。子どもと関わることで彼は学び成長したのだと思う。そんな彼をみてわたしたちも成長した夏があったのだ。

関係性と態度と向き合い方

子どもと話す大人の反応をみて感じていたこと、感じることがある。
‐ 今の返事は適当だっただろうな。
‐ 甘く見らているだろうな。
‐ 相手にされてないな。

わたしの実体験だが、わりとこのシチュエーションは身近な気がする。
『わたしはここにいるよ~!』とよく心の中で叫んでいた。
返事が適当だったのはわたしが子どもだったからという理由だったら悲しいなと思う。

わたしは、こう思う。
親子である以前にひとりの人間と人間だ。
真正面から向き合って一緒に成長をしていくことが親子の魅力だと思う。
これは、親と子という関係だけではなく、大人と子ども、先生と生徒、上司と部下も同じことが言える。

関係性や立場というフィルターがあるから、上下関係が生まれて対等な立場ではいられなくなる気がする。

本来は、関係性や立場をいったんとっぱらい、ひとりの人として接することが大事な気がする。

子どもと大人の学びあい、育ちあい

わたしが子どもと大人の学びあい、育ちあいが非常に大切だと思う理由は、わたしが子どもころに体験したキャンプ場での大人との出会いと、森のようちえんでの子どもとの出会いだ。

【森のようちえんとの出会い】

奈良県天理市にある森のようちえんウィズ・ナチュラ。
一緒に学びの拠点を作ろうとしている友人がそこで保育スタッフをしている。森のようちえんは、デンマーク発祥の自然保育だ。
園舎がなくフィールドは森。 遊ぶ道具は自然界にある。

【わたしは何色が好きなのだろう?】

森のようちえんウィズ・ナチュラに見学へ行ったときのはなし。

子どもと一緒に本気で遊んで、結構汚れた(笑)
白い靴で行ったら、ひとりの子になんで白い靴できたのと聞かれた。
なんも考えなしに来たのがバレバレだ。

しばらくすると、絵具を使ったアートの時間が始まった。
参加の有無はそれぞれで判断。

3歳~4歳くらいの男の子が、わたしと一緒に絵を描きたいといってくれた。覚えたての言葉で、たくさんわたしに話してくれた。

彼が、わたしに何色が好きか聞いてくれた。
わたしは、君は何色がすきなの?ときいたら、無言で筆をわたしに差し出し、絵具をもってきて『ほら、選んでよ自分の好きな色を』と言わんばかりに。また『何色がすきなの?』と聞いてきた。

わたしって何色がすきなんだろう?と悩んでしまった。

わたしの表情をみて、その子はとっさに、青の絵具をもってきてくれた。

わたしって何色がすきなんだろ~?
頭の中でぐるぐると。

あれも、これもと欲張ってどれが一番好きなのか、やりたいことなのか選べないでいたり、人の顔色を伺いながら返答をする当時のわたしの状況と、たくさん絵具がある中で何色がすきなのか選べない状況がリンクした。
決断はいつもひとりでしてきたつもりだったが、もしかしたら、誰かに選んでもらうことも多かったのかもしれない。

大切なことは、人に選んでもらったり、人に流されたり、隣の芝が青く見えて焦って決断するのではなく、自分で選び抜くことが大切だと気づかさせてくれた。

短時間だけれど、間違いなくわたしは、子どもから学び、少し成長した気がする。

持続可能な学び

最近、気がついたことがある。
それは、わたしにとって、持続可能な学びとは、大人と子どもで学びあうことだ。これが持続可能な学びの原点なきがする。意外と身近にあることにはっとさせられた。

(人生100年時代と言われているので、)
0歳から100歳までが関わり続けて学びつづけ、育ちつづける社会の先にきっと、夢があふれる社会になると信じている。

わたしは、そのお手伝いがしたい。

告知

7月10日(日)に奈良県コンベンションセンターにてイベントをやります。

開催日:2022年7月10日(日)13:30~16:30
会 場:奈良県コンベンションセンター
参加費:3,000円/人(シナモンロール、コーヒー付き)
※3歳未満のお子様は無料ですが、おやつ代500円を頂戴します。(現金・当日支払い)

ゲストスピーカー
岡本 麻友子(おかもと まゆこ)
森のようちえんウィズ・ナチュラ代表
合同会社SOULS CEO
NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟 理事

(岡本 麻友子さん)

幼い頃から色々なことに敏感で、物事を深く掘って考える、哲学的思考の子ども時代を生きる。親には煙たがられるが、それに寄り添ってくれる学校の先生や友達たちとの出会いの数々に支えられて10代を過ごす。
夢を叶えて保育士となるが、5年で退職。 美容や癒し産業でスキルを磨くも、人の悩みの原因となるものは何か、自分とは何か、自分はなんのために存在しているのか、様々な自己探究の旅を重ねる。
「森のようちえん」との出会いに直感的にここに幸せに生きるヒントがある!と感じ、2010年に立ち上げる。 ようちえんに留まらず、未就園児の親子クラス、コミュニティカフェ、マルシェなど様々な事業を展開しながら、自然な姿(本音で生きる)で社会で幸せに活躍する仲間を増やすことを目指している。

生まれも育ちも奈良県。 教育や母親支援・新たな地域コミュニティ運営で奈良を盛り上げたいと奮闘中。

より、子どもと大人の学びあい、育ちあいの大切さについて知れるよい機会だと思います。よかったら来てください。

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