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会議が形骸化してしまったら(参加者編)

前回の記事では、会議が形骸化してしまった時の対応策を主催者向けにお伝えしました。

会議を立て直すには、主催者やファシリテーターのスキルが必要ですが、今回は会議の出席者の大半である参加者として出来ることにフォーカスしていきます。

会議を作っているのは誰?

会議に出席する際、みなさんはどんな態度で臨まれますか?そして、どのくらい主体性を持って臨まれていますでしょうか。

主体性とは「自分の意志や判断に基づいていて自覚的であること、自分の意志や判断において自ら責任を持って行動すること」を意味します。
主体性の対義語として客体性という言葉があります。客体性とは「主体による動作・状態変化・作用などに影響を受けるもの」となります。

自らの意志で行動するのか、それともその影響を受ける側なのか。平たく言うと「自分ごとなのか他人ごとなのか」ということになりそうです。

会議の主体は、一見主催・計画を行った人、ファシリテーターのように映るかもしれませんが、実は参加者が会議を作っているとも言えます。

人数的にも、主催者より参加者の方が圧倒的に多い場合が多く、参加者の作る雰囲気や空気…「気」で形成される部分も多いのではないでしょうか。

とはいえ、会議を構成できる立場にある主催者によってコントロールされる部分も多く、個人的には主催者と参加者が一緒に会議を形成していると捉えています。

主体的になれない会議

参加者として出席する会議では、開始当初は主体的に臨もうと思っていても、気づけば主体性を失っている(削がれている)といった状況になることもありそうです。

原因は、前回記事にもあるように「目的があやふや」「何も決まらない」「心理的安全性が低い」といったことがありますし、また、会議をよくしようという思いで本音を伝えた結果、意図が伝わらず不要な反論(攻撃)をされたり…といったこともあり、結果的に「発言せずやり過ごすことが身のためだ」という判断になることもあります。

これらはある意味、自分の心を守るための必要な術とも捉えられます。リスクを取って発言した結果、評価を下げたり人間関係に亀裂が入るのは耐え難いものです。

1レイヤー視座を上げてみる

それでも、その会議をなんとかしたいと思った時には、1レイヤー視座を高めて考えてほしいとも思います。

1レイヤーとは、組織で言うと役割を1つ上げることです。「マネージャーだったらどう対応するか」「自分が社長だったらこの状況をどうするか」といったように、見ている範囲や影響力をぐっと上げて考えてみます。

役割で考えにくい場合は、憧れている先輩や人物をイメージし「〇〇さんだとどう振舞うだろうか」と想像します。

また1人で対応するには難しいことも多いため、周りで協力してくれそうな人を見つけ「この会議を良いものにするにはどう動くと良さそうか」といったことを一緒に検討していけると良いでしょう。

会議の心理的安全性が低い場合、日頃の業務上のコミュニケーションもうまくいっていないケースも多いでしょうから「そもそもこの会議を良くしようという気すら起こらない」といった気持ちになることもあると思います。

しかし、ここは組織のためというよりは自分のために、また将来自分が会議の主催側に回った場合などを想像しながら、将来の自分のためにも相応しい振舞いを考えてみると良いです。

このあたりの考え方については、スタンドエフエムでお話していますので、宜しければ音声でも今回の問題を聴いていただけると嬉しいです。

会議が形骸化してしまった時の対応策について「主催者編」と「参加者編」の2回に分けメッセージをお伝えしてみましたが、みなさんはどのように感じられたでしょうか。

会議がうまくいかない要因は、いくつかの問題が複雑に絡んでいるケースが多いと思います。

aRでは、このような会議体のあり方についてもサポートを行っています。

気になる方は、是非、下記のSNSよりメッセージをいただけると嬉しいです!

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