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1on1ミーティングにユーモアを

今回は、これまで何度も発信している1on1ミーティングについて、少し違った切り口での記事を書いていきたいと思います。

1on1ミーティングはうまくいっていますか?

1on1ミーティングとは、上司と部下が定期的に行う1対1の面談のことで、近年注目されている人事施策です。

上司が部下の育成やモチベーション向上を目的に行う個人面談で、週に1回、月に1回といった定期的なペースで行われます。上司は1on1を通じ、部下が抱える悩みや将来のキャリアビジョンを理解し、問題解決や気づきを促進します。

流れとしては、①場面設定→②メインテーマ→③次回までの具体的アクションを確認→④次回のスケジュール確認となります。

1on1が順調に進めば、業務課題の解決や生産性の向上、上司と部下の信頼関係構築などのメリットに繋がりますが、運用がうまくいかない場合は下記のようなケースに繋がることもあります。

≪上司の心情≫
やる意義を感じられない
忙しいので1on1の時間が取れない
新たに仕事が増えるので面倒
部下に不満を言われるのが嫌
普段からコミュニケーションは取れているから必要ない

≪部下の心情≫
業務で忙しいので時間がもったいない
詰められる時間になるので苦痛
今の上司とあまり話したくない
話すことがない
本音で話せないので意味がない

これらの原因は、1on1の導入で目的の共有がなされていないなどの躓きが生じている場合もあれば、上司と部下の普段からの信頼関係が破綻しているといったことも考えられます。

「1on1がうまくいっていない」と感じる管理職や人事の方は、どこにその要因がありそうか、良かったら下記記事を参考に振り返っていただけたらと思います。

私自身は、社外コンサルタントとして、企業内の経営者・管理職の方に対し1on1コーチングや面談をさせていただいています。その際、面談の最後に「宿題」を出させていただきます。

社内での1on1でいう「ネクストアクション」にあたる部分なのですが、あえてカタカナを使わず「宿題」といっています。特に意識をしているわけではないのですが、通常業務で使わない言葉をあえて「1on1という特殊な場面」では使っているような気がします。

「宿題」にユーモアを

通常、1on1やミーティングでの「ネクストアクション」では「次のミーティングまでにすべきことの共有」が一般的ではないでしょうか。

私が「宿題」を出す場合、少し意識していることとして「ユーモアを取り入れる」ということをしています。

「ネクストアクション」や「宿題」というと「すべきこと」「やるべきこと」「させる」「やらせる」といったmust思考や使役動詞になりがちですが、ユーモアを取り入れることで、「宿題」に取り組むこと自体が楽しみになったり、イノベーティブな発想で課題に取り組めたりします。少し独特な表現ですが、ご本人の中にある沢山の資源がご本人を助けてくれたりします。

例えば…

  • 次回のミーティングまでに取り組むこととして、どんなことをしたら良いと思いますか?これまでの〇〇さんだったら絶対に思いつかないようなことがオススメです。

  • 次の一歩にこれをすると良さそうなことってどんなことでしょうか?後で振り返ると思わず笑ってしまうような、自分らしくないわーと思えるようなことが良いです。

  • 次のステップは出来るだけ小さなことで、今日中に出来ることにしませんか?条件は「絶対に今日中に出来ること!」それだけです。

  • これまでの繋がりや環境や〇〇さんの周りにあるもの(人)総動員で頼りまくるとして、どんなことを使ったり誰に何をお願いするとうまくいきそうですか?現実的にできるかどうかは一旦置いて想像してみましょう。

  • 今回の「宿題」に取り組んだ結果を是非次回教えてください。良かったら私(三好)があっと驚くようなことを取り入れてみてほしいです。

こんなふうに。

上記は社外から面談を行うコンサルタントの立場としての問いかけ(※)ですが、普段一緒に業務をする上司と部下の関係性でも取り入れられることがあるのではないでしょうか。

aRでは、社外から管理職の方へ1on1コーチングを行なったり、社内で1on1制度が定着するようサポートを行っています。

面談室を出たあと、楽しみになるような、自信が一つ増えるような、時にはモヤモヤとした自分への問いが残るような、意義のある1on1を実施していきたいですね。

※ちなみに、今回例に出した問いかけは、ソリューション・フォーカスト・アプローチという手法を参考にしています。

経営者や管理職の方向け1on1サービスはこちらからご覧ください↓


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