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君の知らない君の詩

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自作。思い入れのある、手紙のような詩。 マガジンのタイトルは、ASKAさんのアルバム名のもじりです。
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2022年10月の記事一覧

陽だまりのふたり

陽だまりのふたり

あなたは見ていただろう
思い出とともに 自分自身さえ消え去ってしまいたいと願っていた私を
形に残ることなく いずれ消えるのならば
何もなかったことと同じだと
私は信じ込んでいた

長い冬に凍て切った心だからこそ
気づいたことがある
形あるものよりも大きな 思いがあることを
繋がりあう思いが 私を生かしていることを

流れぬ季節の中で
春の陽だまりのような 私とあなたがいる
いずれは私も 形なく消

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幻

意味もなく 言葉を書いて
揺れながら 今日を生きてく

届けたい 言葉はあれど
手紙にさえなれぬため息

移りゆく 季節の色の
彩りも遥かに霞む

あんな日は 二度とあるまい
あんな日は 二度とあるまい

追伸
フォローさせていただいている方の長歌の作品を見て、私も書きたいと思って書いてみたのですが…
結果的には五七調の定型詩になってしまいました。

『源氏物語』が好きで、最近は「幻」の巻について

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