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さようならコンプレックス

最近、いつの間にかコンプレックスから解放されていたことに気が付いた。

かつての私は、①鼻が低くて少し上を向いている獅子鼻が大嫌い だったし、②インスタグラマーみたいにツヤツヤ向き卵みたいな肌じゃないのが嫌 だったし、③ブスじゃなさそうだけど華がないことに憤りを感じ、④容姿に関して、周りの友達に幾ばくかの引け目を感じながら生活していた(こともあった)。あとは、朝起きるのが苦手なこととか、超絶ロングスリーパーなこととか、男を見る目が壊滅的にないとか、精神的コンプレックスもあった。

コンプレックスが気になって、人生に集中できないとか、ここさえ変われば人生もっとうまくいくのに!!とか、そこまで深刻なものではなかったけれど、なんかもっとキラキラした存在になりたいと思っていたころは、鏡を見てうっとりすることよりも、がっかりすることのほうが多かった。

しかし、ふと気が付いてみると、最近はそういったコンプレックスを意識することがほとんどなくなったことに気が付く。別に、鼻が高くなったわけでもないし、毛穴がなくなったわけでもないし、美人になったわけでもない。むしろ、前よりもお化粧やファッションに興味を持てなくなり、清潔感があって体形がだらしなく見えなければよし。という感覚にすらなってきている。

外見について変化したことといえば、ホクロを6つほど除去したことと、まつ毛の美容液でまつ毛をのばしまくったことぐらい。(ホクロ除去は、個人的にやってよかったと心の底から思えることのひとつ。ホクロもコンプレックスだったから除去したけれど、ホクロが存在していたことを忘れるほどにまでなった)

もちろん、朝鏡の前でお化粧をしながら、「もっとキリっとしていたらなー」とか「田中みな実みたいな顔になるにはどこをどうすれば?」とか思うことがないとは言い切れないけれど、そんなものはニコ動で右から左にながれていくコメント群のようなもので、「あ、眉毛右だけ太いわ、まいっか」とか思いながら、淡々と地味な顔を作り上げている毎日だ。

どうしてあんなに嫌だった自分の容姿を、あっさり認められるようになったんだろう。何かきっかけがあったのか?と考えてみた結果、3つの要因が明るみにでた。

①ホクロ除去 

最大のコンプレックスだったホクロを除去したら、気持ちがとってもすっきりして、他はどうでもよくなった。

私の友人も、二重整形だけしたら他のコンプレックスはそこまで気にならなくなったらしい。でも、場合によっては、ひとつ解消したら他も解消したくなることもありそう。

②仕事で成果を出せるようになった。 

仕事で認められるときって、容姿は完全に関係ない。だから、自分の実力や内面を評価してもらえるようになって、気持ちが安定してきた(あるいは自信がついた)のかも。

③人を外見でジャッジする人たちのコミュニティから逃げた。 

 これが一番大きいかもしれない。高校時代から惰性で付き合っていた友達、これがまた元ギャルの人たちだから(私もですが、、、)、とにかく他人の判断基準が外見。また、高校時代ダサかった、みたいな理由で今も軽んじられている人を見たりすると、いたたまれなかったし、すごく窮屈な思いをしていた。数年前、思い切ってLINEグループから抜けて、一切接触しなくなったらとても気持ちが安定した。

ちなみに、私の元夫も、女の人を外見でジャッジしまくる男でした(要するにアイドルオタク)。交際中や結婚していた時、毎日毎日呪いのように「○○ちゃん、かわいい」と、女の子を外見でジャッジする姿を見て、発言を聞いていた。当時は「うぜえな、こいつ」とか「きも」ぐらいにしか思っていなかったけれど、今思えばそれは「そういう価値観の人と一緒に暮らす」ことがとても苦痛だったなと。(ちなみに、このことに気づかせてくれたのは、愛聴するラジオ番組「ジェーン・スー 生活は踊る」の相談は踊るのコーナー。笹塚あたりを自転車に乗りながら聞いていて、感動したのを私は忘れない)

何が言いたかったかというと、コンプレックスって自分の問題のように見えて、案外環境とか身近な人の価値観とかが大きく影響しているのかもしれない。外見で人を判断する人から逃げた私は、見事コンプレックスにさよならを告げることができたのでした。

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