【「積ん読」を読んでくvol.1】部屋とこころのシンプルな掃除①
私は特に掃除好きではない…というか、整理整頓が苦手なのか、モノを出しておいた方がいい。でも、そうすると掃除がしにくいので、面倒に感じてしまう。
学生の頃、中学高校と美術部に6年間所属していた。放課後になると、決まって美術室の準備室へ行き、顧問の先生が絵を描いているのを見ながら、学校での悩みごとを話していた。
お世辞にも「キレイ」とは言えないのだが、とても安心感があった。油絵のパレットは基本的には洗わない。オイルで拭き取ったり、ペンティングナイフで絵具を取って布で拭くくらい。パレットの端には、使うたびに残った絵の具が少しずつ積もり、オイルが染み込んで鏡のようになっていく。
先生の机の上や本棚の周りには、入りきらなかった本が平積みしてある。描きかけの絵や、次の絵を描くための準備として、下地を作っている途中のキャンバスがあちこちに立てかけてあり、そして、ちょっと埃っぽかった。掃除といったら、歩けるスペースの床を掃いたり、ゴミを捨てるくらい。掃除当番も、あまり触ることのないスペースの多い部屋だった。
隙間の狭いスペースに、教室の椅子を持ってきて腰掛ける。話しながら周りを見渡すと、とにかく色々なモノや本がある。それを眺めながら、時に「これはなんだろう」と聞きながら過ごす時間が好きだった。
夫はいい迷惑だろうと思う。が…彼は彼で、やはり片付けはするが、基本的には「平積み族」である。なので、やっぱり夫婦なのかもしれない。
これが、私が普段から掃除が面倒に感じる理由で、影の部分は時々になってしまう言い訳なのだが…このままでいい訳ない。
2月から、思い立って楽天ROOMを始めた。そこから、色々と収納用品を買っては捨てたり、整理したりするうちに、段々と生活に変化が出てきた(ような気がしてきた)。生活することが、楽になった。
冒頭のゲーテの言葉は、この本の冒頭に出てくる言葉で、そこに書かれている通り、「自分の家の居心地に満足しているかどうか」を、よく考えるようになった。…というのも、仕事を退職して、家で受験勉強をするには、やはり集中ができないので、「このままじゃ、私、落ちるなぁ」という焦りが出てきたのだ。
掃除をするかしないか、私たちは「選択」をしているのだ…とローホーは言っている。義務感としてやっているのか、それとも居心地の良さを求めてやるのか。
「義務で掃除する」のか、「居心地のよさ」を選択するのかで、結果は全く違ってくる。
美術室の準備室と、同じでは困る。
やり始めると楽しくなってくる「掃除」「片付け」だが、それが思いのほか時間がかかる。少しばかり、義務感の荷物はおろして、充実した掃除時間をなるべく効率よくやりたくて、この本を読み始めた。
少しずつ読み進めて、印象に残ったところを書き残していくのを、”「積読」を読んでく”として書きます。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ご興味ありましたら、また遊びにきてください。
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