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父親の葬式に行かなかった。

ずいぶんと長い事noteを放置してしまった。

元夫との事を書く目的のnoteの予定だけど、逸れてみようかなと思う。

題名の通り、父親が最近死んだ。葬式も行かなかった。

「親不孝者」「バチがあたる」
界隈からは非難轟々のタイトルである。私の気持ちは私にしかわからないから、忘れないうちに書こうかな。


役満の父親

私の父親は所謂「毒親」 今風に言うと「親ガチャ大外れ」
家族構成は、父親/母親/姉が2人(異母兄弟)/弟が1人
この時点でだいぶ複雑な家庭である。

暴力/借金/モラハラ/不倫/経済的DV/姑の虐め
役満みたいな奴だった。

アダルトビデオを聞こえる音量で聞いてたりもあったな。
ついでに死ぬ数年前まで刑務所にいた事もある。ついでどころか、これが疎遠になる決定打なんだけど。
おかげで思春期から絶賛父親とはうまくいくはずもなく、気に入らなければ殴られ蹴られ締められ怒鳴られ、早々に家を出た。

(若いうちに結婚した結果、悪い意味で父親並の男と結婚するのだがそれはまた別の話。)

付け加えとくと、母は健在である。既に離婚していて、私との仲も良好。
頭では何度も整理した。

「老い先短いジジイに対していつまでも根に持つ私がおかしいのではないか。」
「死んでまで私は憎しみを持ち続けるのか。」
「小さい頃は可愛がってくれた記憶がある。」

でもね、父親からLINEや電話がくると心臓がバクバクしたり、精神が不安定になったり精神薬を飲んで誤魔化して会話したり、食事したり。
何か、おかしい。

子供産んでみて思う事。

子供を持って親の気持ちというものがわかると

「なんであの時首を絞めたのか?」
「小さい時は可愛がってもらった、、? 小さい子供は可愛いから当たり前では?」
無抵抗の小さな母親を踏みつけるように蹴っていた、父親の背中は忘れられない。
人間として終わっている祖母と一緒になって責めたてていた。ますます父親の事がわからなくなり辛くなった。
父親が逮捕された時、新聞にも載ったため地元にいた弟がたいそう辛い目にあった。

私は地元から離れていたため、そういった目には合わなかった。
(元夫からは「犯罪者の娘!」とは言われたけどね。)

弟、私 疎遠(絶縁)をする。

弟はこの結果、めでたく父親とは疎遠になった。

私はまだ当時父親とは繋がりがあったけれど、
父親 「いつまでもネチネチと根に持つ弟が悪い。」
といった発言を聞き、とんでもなくパーンとはじけて許せなく縁を切った。
父親はずっとそういう人間だった。

DVのニュースや不倫のテレビを見ても、他人事。
指摘しても「俺はしてない。」

反省どころか、傷つけられた人間側がむしろ悪いと思うやつだった。脳の病気である。
私は何度も期待してはその繰り返しで、やっと見限った。ちょうどその時、重度の精神疾患と重なったのもあって、自分の心の平穏をとった。
けして楽になった訳では無いけれど。

死んでゼロにはならない。


死んでも憎む事。死んでも恨む事。死んでも許せない事。
悪い事だろうか。

1つ言えるのは行かなかった事に後悔は無い事。
失ったものがある事。
それに対する覚悟はあるって事。

ちなみに行かなかった決定打は、姉2人(異母兄弟)から、遺産放棄の話をしたところ「来るな」とお怒りの連絡が来たためである。

借金≠父親だったんだから遺産放棄の話はするだろうがよ…父親の‘死’に対する温度差なのだろう。
私はその話をしに葬式に行く予定だったので来るなと言われれば仕方ない。
父親を偲ぶという目的はハナからなかったのだ。



とんだ2023年の幕開けである。


〜続く〜

かも。

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