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先日の統一地方選挙の結果を見ると、2021年衆議院選挙も2022年の参議院選挙と宮崎県知事選挙も、結局公明党にキャスティング・ボートを握られていたな、という話。

先日、投票率が低いと、公明党にキャスティングボートを握られてしまうんだよ、という話 という記事を書いたのですが、内容は同じですが、もう少し数字を計算してみた、という記事です。

先日の宮崎県議会選挙や宮崎県内の各市町村選挙については、「保守王国」と言われる宮崎県内の政治的なムードが変わるような事は殆どなく、しいて言えば共産党が一人負けしたような感じの結果だったと、個人的には思います。

全国的には勢力を伸ばしている、国民民主、維新の会、参政党と言った政党の躍進もありませんでした。国民民主は県議会で議席を失い、維新の会は宮崎市で一つ市議会議員の議席を獲得したものの3人が落選、参政党も全滅でした。

残念なことに、公明党はきっちり議席を確保し、全国的な潮流とは逆にむしろ議席を増やしたところさえあります。

宮崎市議会議員選挙の結果が出そろったときに考察した通り、宮崎市内で公明党が組織で獲得できる票数はおよそ1万5千程度なのだろうと思います。

宮崎県内で、2番めに人口の多い都城市では、県議会議員選挙都城選挙区で9000程度の票を獲得して、トップ当選しています。今回の統一戦ではありませんが、2022年の都城市議会選挙では、当選した4人で6600票ほど獲得していますから、最低でも6500は取れる計算になります。

3番めに人口が多い延岡市では、今回行われた市議会議員選挙で3人が当選し、4800票程度を獲得しています。

主要な3つの市だけでも、公明党の組織で獲得できる票は

宮崎市 15000 、都城 6600、延岡 4800  の合計 26400 程度となります。浮動票などもあるでしょうが、少なく見積もって県内で最低 2万5千程度はあるということになるだろうと推測できます。

2021年に行われた衆議院選挙では、宮崎1区の武井俊輔候補は選挙区での当選を果たせず、比例復活という結果でした。無車検者での事故の問題もあり、自民党県連は自主投票となったものの公明党の推薦も得て、選挙カーには「比例は公明党へ」とデカデカと書いてなんとかなったという形です。

選挙結果を見てみると、公明党による宮崎市内1万~1万5千程度の票がなければ、比例復活も難しかったと言えるでしょう。

2022年の参議院選挙では、中国人女性との不倫が週刊文春に報じられた松下新平議員は、当選した自民党議員としては得票率は全国最低レベルでしたが、5万票程度の票差で当選しています。松下陣営には公明党の推薦がついていましたから、宮崎県内の公明党の最低でも2万5千程度ある票が、2位の候補に推薦がついたならば逆転してしまう結果でした。

といっても公明党が立民に推薦を出すことは考えにくいですし、県内の立民(公務員中心の旧社民)の不人気を考えれば現実的な話ではありませんが、数字上はそういうことになります。

そして、2022年の宮崎県知事選挙では、3期12年もやってなんの実績を残したのかもわからない現職の河野俊嗣氏と対抗馬の東国原英夫氏の票差は2万3千票でしたから、宮崎県内で最低2万5千ある公明党の基礎票が現職に入っていなければ東国原氏が当選した結果となります。

宮崎県内で有権者が90万人弱いる中で、本当に公明党を支持しているのは3万人程度で、だいたい3%~4%であるはずですが、全体としてはその程度の集団に、衆議院選挙、参議院選挙、県知事選挙 と重要な選挙のキャスティングボートを握られてしまっているという状況になっています。

宮崎市民が投票する選挙区で当選した国会議員や県知事は、こういう状況によって公明党への依存を高める結果となり、高齢者向けのバラマキなどへの賛成が促されることになります。

これはいずれの選挙も投票率が低いことによって起こる現象です。

昔、「世界の中心で愛を叫ぶ」という映画がありましたが、
私は「宮崎の田舎で投票にいけ!!」と叫んで回りたいですw




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