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若い人が立候補しすぎると、かえって既存団体の老人しか当選しなくなるのでは、と危惧する件。

宮崎市議会選挙に60人が準備しているという簡単な記事が宮崎日日新聞に出ていました。

15日時点で少なくとも新人だけで31人が出馬を検討しており、現職・元職の立候補予定者30人を上回っている。さらに新人は30~40代が半数以上を占めるなど若い世代が多いのも特徴で、世代交代が注目点の一つとなりそうだ。

上記記事から引用

若い人が政治に関心を持つことは良いのですが、最近なにやらネットでは、「仮に当選すれば楽な商売だ」というようなこともSNSでは流布されているようで、それに乗っかって立候補する人もいるそうです。

「市議会議員という地位に自分が就きたい」という人が増えても、若者全体の政治への関心が増えているとはあまり思えないですが。

何度も持ち出すグラフですが、宮崎の人口ピラミッドは以下のように選挙権を持つ年齢になった瞬間に宮崎からは出ていってしまう人が非常に多いため、以下のような非常にいびつな形をしています。

宮崎県の人口ピラミッド 令和2年 政治山から

しかも、若者の投票率というのは、一般的には低くなりがちで、つい先日行われた宮崎県知事選挙でも、若い人の投票率は顕著に低い傾向がありました。

市議会議員選挙が県知事選挙以上の関心を集めることはほぼないはずで、投票率も下がる傾向にあるかと思います。30代から40代までの若い候補者が乱立して、もともと少ない若い人の票を奪い合うと、結局当選するのは老人ばかりになるのではないかという心配が出てきます。

どのくらいの人が既存の政党や団体から立候補するかまでは書いていませんが、バックに団体などを持たず、ほとんど知名度を持たない人が乱立するようであれば、むしろ既存のある程度の戦略を持った団体の老人ばかりが有利になってくるでしょう。

立候補者が増えるだけでなく、若い人の投票率も上がると良いですが、おそらくそういう形にはならないいでしょうから、さらに老人向けの政治がすすむ知れないですね、残念ながら。

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