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【初観戦!】なでしこ1部「静岡SSUボニータ」

こんにちは!みやざき潤です。

今回、たまたま日程等の都合があった兼ね合いで興味はありつつもずっと行けていなかった「静岡SSUボニータ」の試合へ行くことができたためその様子をまとめさせていただきました!
ぜひご覧ください!

※なお、天皇杯の「ジュビロ磐田-テゲバジャーロ宮崎」も行きましたので、その様子は後日ウルトラスポーツで公開予定ですのでもしよろしければそちらもぜひご覧ください!

なでしこリーグ1部で戦う「静岡SSUボニータ」

先日パリ五輪の代表メンバーも発表され、男子同様「海外組」が過半数以上を占めることになっている「なでしこジャパン」。男女ともに世界レベルで戦える選手が増えてきている背景には国内リーグの発展の影響も大きいです。

そんな女子サッカーの国内リーグも2021-22シーズンより「WEリーグ(Women Empowerment League)」が開幕し、進化が続いています。

純粋な成績による昇降格があるわけではないため、2部リーグという枠組みがイメージとはズレることもありますが、一般的にはプロリーグである「WEリーグ」の下のカテゴリーとして「なでしこリーグ1部」が生まれ変わった形で今は存在しています。
そこに所属しているのが「静岡SSUボニータ」です。

2022年に「なでしこリーグ2部」を優勝し、2023年にはクラブ史上初の「なでしこリーグ1部」を戦い、苦しいシーズンとなったものの残留を果たして2024シーズンも1部の舞台で戦い続けています。

そして迎えた今シーズン、昨シーズンの残留争いから一転しシーズン半分を終えた時点で負け越し無しの中位と若手の大学生も多いクラブとして徐々に力をつけてきています。

静岡SSUボニータ

たくさんの支えと共に試合へ臨む!

初の「静岡SSUボニータ」戦について、恥ずかしながら予備知識等特段なくまずはどんな選手がいるのかを調べるところからスタートしました(ごめんなさい)。

静岡SSUボニータの選手紹介ページを拝見していると、元々が「静岡産業大学磐田レディース」だったこともあり(※それは静岡に住んでいた時に観ていたテレビなどで知っていました笑)、静岡産業大学の学生選手が多いことに加え、選手の勤務先も載っているのが印象的でした!
※引用元ページ:https://shizuoka-ssu.com/players.html

最終閲覧日:2024年6月16日(日)

その中でもユニフォームスポンサー「静岡ダイハツ販売株式会社」や、オフィシャルスポンサー「株式会社杏林堂薬局」で働いている選手も多く、「デュアルキャリア」を各企業の皆様が支えてくださっているのを感じられました。
静岡に住んでいた頃は杏林堂薬局よく行っていたなぁって思い出したりもしました(関係ない)

そうした皆様の支えの多さをウェアやユニフォームなどからも感じられましたし、ユニフォーム背中には「ジュビロ磐田」の名前も!!

ウェアに記載されている企業名の多さが印象的!
ウェアの背中にも多数の企業の皆様の名前が!
ユニフォームの背中には「ジュビロ磐田」の名も!

さらに、試合前には先日ジュビロ磐田からも発表があった「静岡産業大学」と「ジュビロ磐田(株式会社ジュビロ)」との連携協定締結お披露目式も行われ、株式会社ジュビロの浜浦社長は「元々30年近く静岡産業大学と連携してきました。今回、書面での形にすることでより強固に、より絆を強くもって地域のため、フットボールのためにやっていきたいと思います。今日は本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。」とスタジアムに駆けつけたサポーターの前で語りました。

今後より地域との繋がりが強くなっていき、地域にとって欠かせないフットボールクラブとなることを応援していきたいと思います!

ヤマハで迎える「スペランツァ大阪」戦!

そして唯一の土曜日開催となった第13節。静岡はヤマハで「スペランツァ大阪」(略称:スペ大阪)を迎えました。

前述の通り、予備知識がなかったため色々調べているとスペ大阪の監督が大野忍さんだと判明!
気づくの遅くてすみません…。

国内はもちろん、リヨンやアーセナルといった海外の強豪クラブでのプレー経験があり、2011年のなでしこジャパンの世界一、翌年2012年の五輪銀メダルにも貢献した女子サッカーのレジェンド的存在の大野忍さん。

そんな大野さんが今年から"監督"を務めるという事実に時の流れを感じます…。
それはもう自分も歳とるわけだ笑

女子サッカー界のレジェンド的存在の大野忍さん

4位〜9位の勝ち点差が5以内と混戦の中位争いから抜け出しクラブ史上最高順位を記録しようとしている静岡、そして大野新監督初年度はなかなか波に乗れず12試合を終えて1勝のみの11位(12クラブ中)と苦しいシーズンを迎えているスペ大阪。

シーズン半分を終えて勢いが対照的な2クラブの対戦となった試合は立ち上がりから静岡が攻め込みます。ですが開始3分でシュートがポスト1回、クロスバー1回などに救われてスペ大阪は失点を免れます。

さらに11分には静岡のFW #9 土屋佑津季選手が左サイドの抜け出しからGKと1対1に!GK #1 井上加菜美選手が果敢に飛び出してセーブするもエリア外でのハンドの判定。静岡にフリーキックのチャンスが訪れます。

そのシーンではVARがないため、最初はカードが出ていなかったものの審判団の確認を挟んだ上でイエローカードがGK 井上選手に提示されるシーンも。
※個人的にはちゃんと確認した上で判断を下すその姿勢が素晴らしいと思いました!

そのFKをMF #13 金丸翔子選手がゴールへ直接向かうようなふんわりとしたクロスを送るもGK 井上選手ががっちりキャッチし得点は許しません。

昨季から成績を向上させたホームの静岡が残留争いに巻き込まれているスペ大阪ゴールに迫るシーンを多く作りますが、得点生まれないまま立ち上がりの時間を終えます。

すると先制したのはスペ大阪でした!21分にここまで3試合連続無得点だったのが嘘かのような、左サイド自陣深くのスローインからパスを繋いで左サイドを突破。そしてその左サイドを駆け上がったFW #25 増永朱里選手がエリア内へマイナスのパスを供給すると左足で豪快に合わせたのはMF #17 左子五月選手!

残留争いから抜け出すためにも欲しかった先制点を奪い、前半をリードして折り返します。

スペ大阪
「シュート!」大島司さんデザインの「ぼにたん」
立ち上がりチャンスを作る静岡
パスワークでリズムを作る!
随所で激しいマッチアップも!
先制したのはスペ大阪!
先制したのはスペ大阪!
失点直後話し合う静岡の選手たち
チームを引っ張るMF #8 深澤里沙キャプテン
前半途中で負傷退場となってしまった大黒柱のDF #4 塩澤優キャプテン
随所での激しいマッチアップ!
FKのチャンス
一つ一つのフィードも迫力がありました!(素人の感想ですみません)
ヤマハで躍動する"9番"のプレーが頼もしい…!
話し合う選手と監督
2失点目は許さない気迫のこもったプレー!

ホームでの歓喜へ…!

ハーフタイムには静岡の応援シンガー「ヤナギアオ」さんがスタジアムのボルテージをあげ、迎えた後半。

先制を許した上に前半途中でDF #4 塩澤優キャプテンが負傷退場してしまうという苦しい展開を打破したい静岡はDF #19 岩本有叶選手、MF #18 守屋栞奈選手が後半開始とともにピッチへ送り出されます。

後半戦最初のホームゲーム、726名の観客が集まるホームで負けるわけにはいかない静岡も攻勢を強めます。

前半は1だったコーナーキックが後半では8、そして前半は3だった直接FKが後半では7とセットプレーのチャンスを増やします。
ですがなかなか得点は奪えず、時間が過ぎていくと74分にはFW #22 山本心を投入しより前線への圧力を強めます。

そんな1点への執念を試合終盤に実らせたのは塩澤選手からキャプテンマークを引き継いだMF #6 山田優衣選手でした!
※塩澤選手の負傷によりMF登録ではありますが試合途中にDFへとポジション変更していました。

87分に左サイド深くでのフリーキックのチャンスを得るとMF #17 高島絢音選手のクロスに山田"キャプテン"が頭で合わせゴールネットを揺らし大きな同点弾が生まれます!
そこから一気に逆転まで持っていこうと勢い付いたホームチームでしたが、逆転を許すわけにはいかないスペ大阪も静岡の波状攻撃にも立て続けにブロックし2失点目は許しません!

そして劣勢の中で決定機を作ったものの静岡の方も失点は許さずそのまま1-1のドローで終了。
個人的には初めてのなでしこ1部観戦は最後まで眼が離せない白熱の試合となりました!

なお、試合後にはスタジアムへ駆けつけたサポーターへ殊勲の同点ゴールを決めた山田選手は、
「スタジアムへ来ていただき、ありがとうございます。(2分2敗と)ヤマハスタジアムで勝利することができず、1点差を追いつくことができましたがこのままでは満足できる試合ではないので、また1週間気を引き締め直して自分たちのサッカーをもっとできるように頑張ります。」
と語りました。

静岡は2節連続のホーム戦、6月22日(土)に今季最初のエコパスタジアムでの試合を迎えます。ヤマハでの悔しさをエコパでの一戦へ繋げられるよう引き続き応援できたらと思います!

長文となってしまいましたが、ご一読いただきありがとうございました!!

応援シンガー「ヤナギアオ」さんが盛り上げました!
ハーフタイムのアップ
後半に臨む静岡
後半に臨むスペ大阪
パスセンス高い人のこのパスの出し方好きです笑(何言ってるのやらですね)
パスワークでチャンスを攻勢を強める静岡
スペ大阪も集中した守備で失点は許さない!
この日の来場者数は726名を記録!
試合終盤に掴んだフリーキックのチャンス


終盤の同点ゴール!
同点弾に喜ぶ静岡の選手たち
ですがすぐにボールを回収し、逆転へ士気を高めます!
その後も果敢にゴールを狙う!
試合はそのまま1-1で終了
試合終了後の静岡
試合終了後のスペ大阪
試合を見守る本田美登里監督
サポーターへ挨拶する選手たち

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