我々はいまインフレへの「適者生存」を迫られている
相変わらずガソリンが高いですね。いつになったら値下がりするのでしょうか。国際原油相場は、今後もずっと高値で推移するのではないか?という記事が、4/25の日経に掲載されています。
記事を読む限り、「バックワーデーション」という先物曲線の形状が、原油の高値長期化を映しているわけではなさそうです。単に、原油の期先物の上昇が、原油の高値長期化を反映している、という解釈のようです。
実は半年前、期先物の上昇が原油需給の緩和を招くのではないか、という記事が出ていました。当時の先物曲線は、現在と同じく「バックワーデーション」でした。
それから半年、原油相場は一段と上昇しました。相場って難しい。
冒頭の引用で強調したように、先物曲線は現時点の「市場参加者の平均的な相場の見方」を反映したに過ぎません。将来には、現在とは別の「平均的な相場の見方」が出現しています。
原油相場に限りません。金利や為替、そしてインフレ率も、半年や1年もすれば、平均的な相場観はしれっと別の水準にシフトしているでしょう。ダーウィンではありませんが、原油高やインフレという「環境に適応した種のみが生き残る」のです。
お読みいただき有難うございました。 小難しい経済ニュースをより身近に感じて頂けるよう、これからも投稿してまいります。