見出し画像

心の中の日本(祭×WBC)【祭ラジオ#6】

 先日、大きな話題になったWBCサムライジャパン世界一。
たくさんの熱い視線と思いが届き、選手たちの大変な活躍が私たちを感動させてくれました。
応援する私たち、そしてそれを背負って戦う選手たちの心の中にあったのは一体なんだったのでしょう。

心をひとつにするということ

 スポーツのみならずビジネスや普段我々が生活するシーンでも、チームで行う活動では"心をひとつにする"ということが大変重要です。
WBCにおいても、スポーツであるからには「試合に勝つ」という目標はあるはずですが、各国の代表として戦っていた選手たちにはそれ以上の強固な共通意識のようなものがあったように思います。

日の丸、サムライ

 日本代表の選手たちの心の中にあったのは、やはり「日本」「日の丸」といったナショナリズムに基づく思いだったのではないでしょうか。
日本だけではなく国の誇りを背負って戦う各国のチームの選手たちの情熱は、応援する私たちにも伝播します。
生まれ育った場所、ふるさとの記憶は大きな力になり選手たちを後押ししたはずです。

東日本大震災の被害を受けた場所で上がったみこし。元気を届けた。

故郷の力

 お神輿は一人では上がりません。
多くの人たちの協力のもと、こころひとつに担ぎ上げることによって動かすことが出来ます。
担ぎ手のこころが合わさるとぴったりと足並みが揃い、お神輿は美しく動きます。
美しく躍動するお神輿は見る人、祭に関わる人たちを感動させ、街を明るくしてくれるのです。
一年に一度、いつもの風景が非日常へと変わります。
その日を楽しみにしていた人たちが集まり、たくさんの笑顔に溢れると、ずっと昔から続く記憶が蘇ってくるのです。
祭を愛し、守り伝え続けられた風景と共に、先人の情熱がお神輿を担ぐ肩の重さ、たくさんの愛情に包まれてお神輿全体に包まれる温かな感覚は直接的な記憶となって次世代へと継承されていきます。

過去、現在、そして未来

 祭の日、威勢よく担がれるお神輿を見ると、時空を超えて思いを馳せる感覚になります。
祭を愛し、生き抜いた祖父の姿。
肩が痛くても、一生懸命に担いだ若き日の自分。
各地の祭で出会った仲間たちと地元を守り続ける思い。
そして小さな子供たちが成長し、また神輿を担いでくれている姿を想像し、未来へ届けるためにはどうすればいいのかまた考え、行動していくのです。
良い祭を続けていくために、ハレの日もケの日も充実させていきたい。
やはりその根幹にあるのは、ひとりひとりの時間軸と空間軸が交差する、「ふるさと」なのだと思います。
ずっと暮らしている人も、最近引っ越してきた人も、そこに住んでいなくても「ふるさと」の感覚を共有して共に祭を続けていきたい。
こころひとつに担がれるお神輿は、その地域を輝かせる力があるのですから。


 

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?