【神社にて】落ち葉の代わりに思いやりをしきつめよう
秋になり,街の樹々も色付いてきました。
紅葉の季節,黄色や赤に色付いた葉は,季節の移ろいを感じさせてくれますが,やがて葉は下に落ちます。
私の地元の神社でも,だんだんと落ち葉が目立つようになってきました。
落ち葉が一枚も落ちていないのは不自然かもしれない
木にはたくさんの色付いた葉がついていて,放っておけば下は落ち葉だらけになります。
落ち葉が地面にたくさんある風景は,秋になれば極めて自然な光景ですよね。
人が熊手やホウキを使ってせっせと落ち葉を集め,取り除くことはもしかすると不自然なことなのかも知れません。
不自然なことだから,気づいてくれるのかも知れない
しかし,"当然そうなっていること”には,誰も意識を寄せないでしょう。
”何かおかしいな”とか”違和感がある”ことに関して人は何かふと気づいたりするものなのでしょう。
毎日仲良くしている友達や恋人が髪形を変えたりすれば,”何か変わった?”と意外とすぐ気づくものです。
(気づいてくれない人もいますが)
小さな変化でもすごく人は敏感に気付くもので,何か異質な雰囲気があれば,はっと歩みをとめてくれるかも知れません。
だから神社はいつもきれいな方がいい
神主さんが毎日毎日せっせと境内を掃除しているのは,もちろん神様のため,とも言えますがこの”異質な雰囲気”を作るためだとも言えるのではないでしょうか。
緑豊かな神社では,枝も落ちれば葉も落ちる,自然の変化の中にあります。
しかしそこに人の手が加わることによって”不自然に”何も落ちていない状態が作られるのです。
だから神社へ行くとここは他とは違う場所だな、と感じたりするのかも知れません。
落ち葉の代わりに思いやりを
神社の空気感というものは、そこに神様がいらっしゃるかどうかではなく、人の手で作る事が出来るはずです。
落ち葉がたくさんあるはずの場所に落ち葉がないことは、人の思いやりがあるから。
"神社に参拝に来る人に爽やかな気持ちになってほしい”
”神社で遊ぶ子供達が危なくないように枝を取り除きたい”
そんな気持ちが神社のいろんな場所から感じる事が出来るようになれば,きっとまた来たいと思ってくれるような場所になるし,お祭ももっともっと楽しみにしてくれるはずです。
<10月の神社清掃の様子,是非動画で見てみてください>
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