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Twitterでバズったら死にかけた話

なんとか生還してまた文章が書けるようになりました。

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昨年末、全てを捨てる覚悟でこんな一連の暴露ツイートをした。そしたらかなりバズった。

ありがたいことに著名人を始め多くの方々から嬉しい反響が沢山あって、フォロワーも1000から7000人まで一気に増え、withnews記者の神戸さんという方からとても丁寧な取材があってニュース記事にまでしていただいた。

そこまではよかった。


追記:2021年6月22日
実はこれ、丁度その少し前に「高学歴貧困層なので笑ってください」でバズっていた先駆者つちやみ氏のツイートを一部参考にさせてもらい(真っ黒アイコン、インフルエンサー、笑ってください的な姿勢など)
そこに便乗させてもらった形で精神負荷が減ってなんとか投稿に踏み切ることができた。(内容自体は本当に当時の自分の心境ありのまま書いたものです)

その後も絡んでくれたりいろんな面で助けてくれるつちやみ氏には本当に感謝。

ここまで前置き。

結論から言うと、それからずっと人生最悪の日々を送っていた。


捨て身の長文ツイートがバズったと思ったら精神が耐えられずに病み。
彼女ができたと思ったらすぐ消えられ。
重度の鬱にやられた末にやっと仕事が決まったと思ったら、そこの人達が自分とあまりにも真逆の生き方・価値観でまた疎外感を感じ、自分の人生そのものを否定され、仕事でも迷惑をかけ続けて自責の念に潰されてまた病み…

思い返せば、そりゃツイッターもできないほど鬱にも人間不信にもなるわな、、

今まで避けてきたような挫折を、この短期間で一気にまとめて食らったという感じ。

バズった勢いで勇気を出して今までできなかった色んなことに飛び込んでみたりした。しかし現実はまぁーうまくいかないもんで。最初は元々自分なんてこんなもんだ、次だ次!と割り切りもできたけど、それが何度も続くとだんだんそうもいかなくなり…

いい流れで希望が見える→期待する→絶望
の繰り返し。わずかに見えた希望に期待すればするほど、その希望が絶たれた時の落差は大きくなり、ただでさえ脆いメンタルはその繰り返しでぶっ壊れた。

あの時は本当に真っ暗闇の中にいた。
何の希望も見えなかった。

心の支えだったツイッターもまた病んでできなくなり
このままではだめだという思いから自立したい一心で親にも頼りたくなくて顔も合わせなくなり
働こうにももはや働き始めるまでのハードルを超える精神力も残っておらず、休んでいても鬱で何も楽しめない。楽しく感じない。

今までよく気分転換にしていた散歩も、鬱が酷くなると人に会うたびに自分の情けなさと他人を比べてしまい胸が締め付けられるようになった。人の多いところに行けなくなった。今までは全然平気だったのに。

ああ、こうして引きこもりは出来上がるんだな…とその時理解した。

世の中から自分だけが取り残されているように思えて。

自分だけが何もできてないゴミのような人間に思えて。


鬱が悪化してくると、こんな弱い人間に生み育てた親を、今までずっと感謝してた親を恨むようになった。
苦しみの原因を突き詰めていくと、どうしても最後は生まれ元の親にいくことになってしまうから。

飯も喉を通らなくて、ただでさえ痩せていた体重が更に減った。
何をしても、何もしなくても、虚しくて苦しいだけの毎日
この気持ちのぶつけどころもわからず、もうネットに感情をさらけ出す精神力も残ってない。誰にも言えず、また自分の殻にこもって、自分しか見れない日記にただひたすら思いを吐き出すくらいしかできなかった。

日記を毎日書いてることが、数少ない誇れることだったけど。

すごいねと言われることも多かった。
「何年もずっと日記を続けてる」って言うと聞こえはいいけど、実際は誰にも言えないし言う度胸もない感情を、こうして誰にも見られず傷つかない自分だけの日記にひたすら書くしかなかった。
逆にそうするしかなかったからこそ今でも辞めずに続いているんだと思う。むしろ何か思うことがあったら書かないと気持ち悪い!ってくらい気付けばかなりの量を書くようになった。

元はといえば毎日の出来事を何かに記録しておかないと、すぐに忘れて何も残らなくなってしまう…というのがなんだか寂しくもったいない気がして
大学生の頃にスマホアプリで日記を残しはじめたのが最初だった。それが7年前くらい前。

しかし日記も、ネット上で今までしてきた活動も、現実では特に役に立つこともそうそうあるわけもなく。頭の中や文章では書けても、喋りで咄嗟に脳内で整理して伝える能力が低いからもどかしいことばかりだった。
言いたいことがあっても途中で話を遮られるとそこから言えなくなったり。おそらくマルチタスクが苦手なので、すぐに頭がいっぱいいっぱいになって真っ白になってしまう。

現実には何もできない人間がただそこにいるだけ。


ネットやSNSは基本弱い人に優しいけど、現実は厳しい。

特に仲良くもない赤の他人の背景なんて人はいちいち考慮してくれないし、そもそも伝えるのもド下手だから理解もされにくい。今までネットの中だけで自信になっていたものは簡単に打ち砕かれる。


バズったツイッターも、鬱が酷くなってくると「どうせバカにされて笑いものにされて見世物になってるんだろうな」などとネガティブな方向にしか捉えられなくなっていった。直接そんなことを言われたわけでもないのに。

せっかく自分の自信になったことさえも鬱になるとこんな考え方になってしまう。
大きなプラスだったものが鬱でそのままマイナスに反転したことで、今までより鬱が一気に酷くなった。まーツイート内容が内容ってのも大きいけど。

嫌で、恥ずかしくて、惨めで、本当に死ぬほど消したくて、ツイッター上の、ネット上の自分という存在すら消したくて、思い出すたびに嫌になって発狂しそうになったけど
俺には本当にツイッターくらいしか残っているものがないからやっぱり消すこともできなかった。

鬱が酷くなる一方で、自力で仕事を見つけて働き始めるというハードルを越える精神力すら残っておらず、もはや何をしても苦しいだけで本当に万策尽きたという感じだった。
ここまでくると「これは確かに死んだほうが楽かもな…」と思い始める。人はこうして自ら死を選んでいくのか…とその時思った。

そんな中でなんとか命が繋がったのは、親戚の助けで仕事が決まったことだった。

建築関係のけっこう力仕事。得意な分野ではないけど。
働けるというだけで救われた。もはやなんでもよかった。社会保険にもちゃんと入れてもらえた。

俺は自分で仕事を選択するということがなかなかできなかった。
選択肢がとても多い中から選ぶというのがとにかく苦手だった。どれが一番いいか、最適はどれなのか、とか余計に考えすぎてしまうから。そして考えてるだけで疲れて、そこでエネルギーを使い果たしてしまい結局行動できない。そんなことばかりだった。

選択のパラドックス、『自由の牢獄』という話がある。まさにそれだなと思った。

俺の今までを表すのにあまりに的確な言葉だ。。

前から体を強くしたかったこともあり、実は多少の力仕事ならやりたいと思っていて
体鍛えられてお金まで貰えたら最高じゃん!なんて思っていた。まー甘かった。さすが元ニート、仕事を舐めている。

といっても仕事自体は最初はほぼ見習いで、見て学ぶことが多くて最初は簡単な仕事しか任されず体力的には平気だった。
問題はやっぱり人間関係。

自分の話をしないからわからない、プライドを捨てろ、などと言われたので自分の話をしたらしたで微妙な空気になるし。学生時代辛い目にあったとかニートしてたとかの話になるから。そりゃそういうのと全く縁がない人達に話しても微妙な空気になるわなー。。変に気を遣わせたりしちゃうし。

あと病院などどうしても行けない用事で休むと社長や仲間にとても迷惑がかかってしまう。それが一番きつかった。
運悪く大事な時に病院の予約などが被ったりすることが重なってかなり迷惑をかけてしまった。

そしてその休む理由が自分の中ではとても大事なことでも、そこで仕事するには必要のないものであり、自分の都合で迷惑かけるな、というような事を言われたりした。後に書く手術の話だ。

その時はかなり落ち込んだけど、仕事というのはそれくらい大きな責任があるという意識が足りていなかったなと思わせられることは多かった。

以前に2年ほどしていた広告会社のバイトは逆にぬるくてシフトもそこまで入れず責任感もあまりなかったので、今回の仕事こそ本当の社会経験だなと思った。

他にも何かと言うたびに俺の今までの甘えた人生をボロクソにダメ出しされた。本当に何を言っても墓穴を掘るといった感じだ。なにしろその仕事場の人たちは俺のような人生とはまったくの正反対。真逆の人たちばかりだったから。
苦労話などを上から被せられたら言い返す言葉もなく、強い人に強い言葉で言われたら萎縮して言いたいことも言えず。そのうちなんも言えなくなった。


そういうことが続いて、次行く時にまた何を言われるか考えると眠れなくなるほどになって、とても仕事できる状態ではなく休んでしまい余計に迷惑をかけて…という悪循環にハマって本当に最悪の窮地に陥った。
せっかく働けるようになったのに一難去ってまた一難…

追記:働き始めてからメンタルクリニックにも通うようになった。WAISの心理検査、知能検査を2時間以上も受けた。結果が出るのに時間がかかりもうすぐわかる。

ここからは明るい話。

仕事でもうまくいかなくなってまた瀕死の時に
今まであまり話したり連絡をとってなかった家族に助けられた。
特に姉とは仕事の話をきっかけにそれからよく連絡を取るようになった。電話で沢山話すようになった。

同じ親のもとに生まれた兄弟だからこそ共有できる、体や精神的に弱い体質など悩みが沢山あって、ただ一人ともいえる貴重な理解者になった。
姉の方も色々と精神的に体調を崩しやすいタイプで、今までなかなか話せなかったんだよな。昔はすごく気が強くて俺は全く逆らえなかったし。笑


あと今までずっとコンプレックスだった自分の声がすごく良いって言ってくれたり。自分で自分の声を聞くと違和感しかなくてなんか嫌だったんだけど、けっこう本気で良い声だということを力説されたりして嬉しかった。喋ることがちょっと前向きになれそう。

姉にも親にも、仕事の悩みをきっかけに今まで心を割って話せなかったような悩みを思い切って打ち明けることができた。
そして今回をきっかけに家族との繋がりがより強くなった。
それが心の支え、精神的支柱となって
もう外に出て人の多いところに出ても大丈夫になった。

何か一つでも心の支えがある、というのはそれだけ大きいんだなと思った。

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(一番好きな漫画、HUNTER×HUNTERより)

仕事の悩みで本当に窮地に陥ったからこそ、自分の想いを思いっきり吐き出せた。そうでもなければ出せなかった。これも怪我の功名。塞翁が馬。雨降って地固まる。それも良くなった今だから言えることだけど。

むしろ一度破滅したのがよかった

Twitterでバズって云々と書いたけど、今思えばツイッターが悪いとかでは全然なくて
むしろ今まで逃げ続けてきた人生がようやくツイッターのおかげで進んだってことなんじゃないかって。

本来もっといろんな辛く苦しい経験を経て人は成長して強くなっていくんだろう。俺は今までそれができなかった。辛い過去に縛られ、自分の殻にこもり続けていたから。
暴露ツイートでも書いたように結構ひどい経験をしてきたのでこうなるのも必然だったと思っているけど。
今まで溜まりに溜まっていた人生のツケをまとめて払ったようなものなんだろう。たぶん。


話は変わって。

実はつい先日、1月から予約していた手術を受けてきました。

とても大変だった。でもそこから人生が大きく変わった。

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