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このビジネスマンガがすごい!2021上半期

こんにちは!ビジネスパーソンにオススメのマンガを紹介している、マンガ好き経営コンサルタントのみやおです。

職業柄(?)今年の上期もたくさんのビジネスマンガを読みました。そこで、この半年の振り返りも兼ねて特に面白かった作品をまとめました。

題して『このビジネスマンガがすごい!2021上半期』

本家『このマンガがすごい!』は色んな方の投票で選んでいますが、こちらは筆者の独断と偏見で決定しました!

ちなみに『島耕作』シリーズのようなザ・ビジネスマンガだけでなく『キングダム』のようなビジネスに役立つ歴史マンガなども含めて「ビジネスマンガ」としています。

以前書いた2020年版の記事は、多くの方から反響をいただきました。ありがとうございます…ぜひ併せてお読みいただけると嬉しいです。

ということでさっそく紹介していきます。全部で8作品あります。

1.BADON

その日、首都バードンに4人の男たちが足を踏み入れた。揃いも揃って前科者である彼らの目的は「高級煙草店を起業する」こと…?
頼りにする「友」と賭けられる「夢」がある。このゲームに負けはない――『ACCA13区監察課』のオノ・ナツメによる男たちの危険な人生狂騒曲、開幕。

Twitterの紹介を見て、これは好きな作品だと確信して読んだら、予想をはるかに上回る面白さで衝撃を受けました。「なんでこんなに面白いビジネスマンガを読んでいなかったんだ…」と後悔すら感じました。

犯罪や煙草といった暗くなりがちなテーマを扱っていますが、イケオジな主人公たちのやり取りが軽やかで、どこか爽やかな雰囲気を感じられる作品です。

主人公たちがお互いを信頼して尊重する様子から、ビジネスの成功、そして人生の再起に「仲間」の存在がどれほど大切か、ということを教えられました。

6月に最新刊となる4巻が発売されたばかりで、これから集めやすいのもオススメポイントです。

2.トリリオンゲーム

稲垣理一郎&池上遼一の最強タッグ!!
1,000,000,000,000$稼いで、この世の全てを手に入れろ!
世界一のワガママ男・ハルと、まじめなガク。最強の二人がゼロから起業、ミラクルを起こす!!グーグル、アマゾン、マイクロソフトを喰う!
『Dr.STONE』の稲垣理一郎と『サンクチュアリ』の池上遼一が放つ、最新にして最高!スタートアップコミックの決定版、誕生!!

原作・稲垣先生のテンポが良いストーリーと、作画・池上先生の劇画タッチで凄みのある絵が化学反応を起こしたスタートアップ物語です。

「仲の良い起業家同士は関係が壊れるからやめておけ」「持ち株比率で投資家とモメる」のようなスタートアップあるあると、予想できないスリリングな展開の両方が楽しめます。

コミュ力の高いハルと天才エンジニアのガク、お互いの長所を信頼して活かし切っているところが最高です。二人の関係性にグッとくるのでバディものが好きな方にもオススメです。

3.メダリスト

人生ふたつぶん懸けて、叶えたい夢がある!
夢破れた青年・司と、見放された少女・いのり。
でも二人には、誰より強いリンクへの執念があった。
氷の上で出会った二人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す!

今もっとも熱いと言っても過言でないスポーツマンガです。しかし、スポーツの枠を超えて、コーチである司先生からビジネスの学びが得られる作品でもあります。

フィギュアスケートを指導する小学生のいのりに対する態度がとても真摯で、部下に対する上司の振舞いとしてとても参考になります。「選択を尊重する」ことが今後の選手としての未来をつくる、という信念にハッとさせられました。

勝つために試合構成の戦略を練って(Plan)、技術を練習して試合に挑んで(Do)、試合結果を分析して(Check)、次のための改善点を見つける(Action)、というPDCAサイクルのお手本のようなコーチングも必見です。

4.AIの遺電子 Blue Age

2175年、ヒューマノイドも治す研修医・須堂光は、AIを診て、ヒトを見る。子供を授かり喜ぶ母親、電脳ウイルスに感染されたとされる少年、医療用ユニットに入り生き長らえるAIを嫌う頑固な老人…。様々な患者と向き合う至極のストーリー5篇を収録。超大型アップデートを遂げた、『AIの遺電子』シリーズ最新作!

近未来のブラックジャックとも評される『AIの遺電子』シリーズの最新作は、主人公・須藤光の研修医時代を描いた作品です。『Blue Age』というタイトルの通り、若かりし日の須藤が見せる「青さ」が良いんですよね。

AIが社会に普及する、というのはそう遠い未来ではないと思います。その時に起きるであろう様々な社会問題を予見しているかのようで、未来予想の訓練になります。テクノロジーをビジネスにしているスタートアップの方に特にオススメの作品です。

5.満州アヘンスクワッド

「満州で一番軽いものは、人の命だ」
時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

ふとしたきっかけでアヘン栽培に手を染めていくアングラ・ビジネスマンガです。アヘン中毒者の描写が狂気的で、恐ろしく迫力ある作画とストーリーの力を感じます。

一方、仲間を増やしてビジネスを成長させていく、という王道のビジネスマンガでもあり、不思議と爽やかな読後感があるのも魅力の一つです。

アヘン栽培とその販路の開拓には大きなリスクもあるのですが、その分大金を稼げます。大きなリターンを得るには相応のリスクが必要になる、というビジネスの鉄則が学べる作品です。

6.ふたりエスケープ

〆切に追われる漫画家の「後輩」は、どうにか心をパッと明るくしたい。
そんな時、「現実逃避のプロ」を自任する無職の「先輩」からアドバイスが…!
携帯を封印(物理)したり、意味もなく終点の駅まで行ったり、斜め上の贅沢をしてみたり…。
限界漫画家と、顔は良い無職。ふたり暮らしな現実逃避コメディー! !

果たしてこれはビジネスマンガか?という話ではあるのですが…仕事をしていると、エスケープ(現実逃避)したくなる瞬間は誰しもありますよね。そんな時に読んで心を軽くしたい作品です!

エスケープのプロである先輩のセリフがいちいち刺さるんですよね。あてどなく電車で出かけて終点まで行ってみたり、普段は食べない豪華な食材を買ってみたり…そんな風に割り切ってリフレッシュすることで、また仕事に励みたくなる作品です。

7.ボーダレスネーム

モットーは“うまくやる”ことの亜生は現状維持で毎日を過ごしていた。
けれどある日、ひとつの仕事依頼をきっかけに、昔捨てたはずの夢を思い出す——漫画家になる——アラサー女子の新たな【夢】へのチャレンジが始まる!!

同じ仕事を続けていると慣れてきて、本気じゃなくても成果をあげることができて満足してしまう…みたいなことってありますよね。

本作の主人公・亜生もそんな一人だったのですが、ふとしたきっかけでかつての夢であった漫画家を再び目指すことになります。夢を追いかけることで、本業である広告代理店の仕事にも本気で取り組む、という描写がとても刺さりました。現実と夢、どちらも「境界なく」追いかけていく亜生に胸が熱くなります。

コミックス第1巻は2021年8月4日発売なので、今からめちゃくちゃ楽しみです!

8.映画大好きポンポさん

ポンポさんは敏腕映画プロデューサー。映画の都ニャリウッドで日夜映画製作に明け暮れていた。ある日アシスタントの“映画の虫”ジーンはポンポさんから突然「この脚本は君に撮ってもらうから」と監督に指名され!?

2021年6月に映画も公開された話題作!特にクリエイティブな仕事をされている方から絶大な人気を誇る作品です。

映画作りの申し子・ポンポさんが放つ言葉は、ビジネスで成功するための金言にあふれています。

個人的にとても好きなのは、ポンポさんは成功のためにはあらゆることを利用する、というところです。映画業界で成功した祖父から与えられた財産やコネクションという使えるカードは惜しみなく切っていく…という姿勢が、自分の仕事や顧客に対して真摯に向き合うことに繋がるんだと学びました。

おわりに

『このビジネスマンガがすごい!2021上半期』と題して、8作品のマンガを紹介しました。どれか一つでも気になる作品があれば、ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

2021年の下半期はどんなビジネスマンガに出会えるか…今から楽しみです。

最後に少しだけ筆者の紹介です。

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