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制度外就労支援④-新たなスタートは手探り続き-

月火水のフリースタイルスクールは、居場所として活動を始めました。子どもたち、若者たちが参加しています。みんなでご飯を作る(作らない人もいるけど)、そしてみんなで食べる、自分が使った食器は自分で洗うー決まっているのはそれだけ。午後は自由。
木金土は、カフェの営業。こどもたち、若者たちは厨房には入らない。コロナが少しずつ増えていくなかで、恐る恐る営業していた日々。それでも、場を必要としている人たちがぽつりぽつりと来てくれるのがありがたかった。
しかし、このころふつふつとわいてきたのは、若者たちは「居場所」だけいいのかということ。高校中退したタケシ君をはじめ、大学や専門学校を卒業したけれど、就職には不安を持っているという若者たち。やはり、「就労」は絶対必要。どこからスタートしたらよいのか、迷っていたその時・・・
特別養護老人ホームの理事長澤田さんからある提案がありました。
「Ponteには若者たちがいる。うちは人手不足。うちで働かないかな?」
最初の提案は、「介護士の手伝い業務」。しかし、その内容や実態はわからない。
私が、すごいと思うのは、理事長カオルの行動力。
「私、潜入して働いてくる!」
理事長カオルは、本当に一週間、特養に働きにいきました。そこで、若者たちができそうなことを洗い出してきて、構造化。そして、ちょうど会社を辞めた若者と相談に来ていたお母さんが二人ここで働くことになりました。
その次の理事長の提案「特養の庭の草刈りしてくれないかな」
これは、まず、理事長カオルと私と、私たちの夫二人でやってみることにしました。
「これならやれるかも」
ちょうどそのとき、私の夫は長年勤めた会社を定年で退職。キャリアコンサルの資格も取りました。私と理事長カオルは企業で働いた経験がない。ところが夫は、長年培った企業的な思考で、清掃方法の計画、作業時間や作業面積などから報酬の算出をしてくれました。そして、特養の母体である「高岡南福祉会」と契約をとりかわしました。ある意味初めての企業間契約をすることができました。
2回目以降の草刈りは若者たちも参加。「草刈りできます!」と張り切って参加するも、体力不足で早々にダウンする人多数。仕方ないね。それまでの生活を考えると。しかし、回数を重ねるごとに若者も作業に徐々に慣れていきました。(続く)

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