見出し画像

娘の人生に嫉妬する母親

私は子ども時代、両親から虐待されて育って、結婚してからも家庭や病気のせいで諦めなければならないことが多い人生で、正直幸せそうにしている娘に少々嫉妬しています。

出産し産院で過ごした日から、私の人生と娘の人生は別物と考えて、愛おしくてしょうがないとか、憎たらしくてたまらないとかいう感情はないように、心の境界線を置いて子育てしてきました。
特に毒父の過干渉に苦しめられたので、そのせいもありますね。

でもね、平和な家庭で育って、何の苦労も無く、自立もせずに悠々自適に過ごしている娘を見ていると、イライラするんです。
社会でしばきたおされ、結婚して、子育てで、お金で、嫁姑問題で苦労して、私の苦しみを思い知れ!と思ってしまっている自分がいます。
こういう母親、きっと私だけではないでしょうね。

でも私は娘に嫉妬する母親にはなりたくないんです。
娘の不幸を望む母親にはなりたくないんです。
それにはどうしたらいいのかな、と思ったら、産院で誓った、私の人生と娘の人生は別物という思いを、もう一度大切にすることかなと。
私は私で、自分の人生を自立して生きることが必要だなと思いました。

残念ながら、どんなに思い詰めても、私の毒親は一生変わらないし、過去にされた酷い仕打ちも変わらない。
今日を精一杯生きていくことの方が大事だな、と心の底から思います。

人生は私の思ったようには生きられなかったけれど、夢は叶えられなかったけれど、私の病気は利得ではないし、私は毒親に復讐するために病気になったんじゃない。

娘はいつか結婚して家を出ていくけれど、里帰り出産や夫婦喧嘩で甘えて実家を頼ったり、孫育ては絶対に許可しない。
娘の人生なんだから、娘にはしっかり自立して欲しいし、自分で産んだ子は夫婦で育てて欲しい。
子どもは親の老後の面倒は見てくれませんし、介護要員の為に産んだんじゃありません。

親子は血の繋がった一番近い他人同士ですからね。
自分の思い通りの人生を歩ませようとか、子どもの人生におっかぶさって老後の面倒見させるようなことをしちゃならない。
ましてや、娘に嫉妬するなんて、お前は女子中学生か!っと突っ込んでやりたい。

娘は無事成人して働いて、私は子育てを卒業したから、これからはやっと自分の為に生きていい。
と言いたいところだけど、まだ毒父、舅姑が残っている。
介護は老人介護施設にお任せして、出来る範囲のことしかしないです。
親は子どもの人生の幸せのためにも、あまり長生きしすぎてはいけないね。

娘の人生に嫉妬する母親にならないように。
自分の過去を清算して、自分が幸せに生きていけるように努力します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?