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ながいお話。

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動物たちも登場する、ちょっと不思議な世界のお話です。長めのストーリーは分けて掲載しています。
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記事一覧

マフラーを巻いたうさぎ。(4)

(うさぎさん、心配してるかな) まい子は自分の手のひらの上にある懐中時計を見つめながら、…

宮本松
6日前
27

マフラーを巻いたうさぎ。(3)

< 3 > 「まい子、ご飯にしようか」 「うん」 お父さんに言われて、テレビを見ていたまい…

宮本松
13日前
26

マフラーを巻いたうさぎ。(2)

< 2 > 週末になるのが、こんなに待ち遠く感じられるのは、久しぶりのことだ。もちろん学…

宮本松
3週間前
33

マフラーを巻いたうさぎ。(1)

< 1 > 学校からの帰り道、まい子は小さな身体に不釣り合いな大きな荷物を、肩から斜めが…

宮本松
4週間前
37

ぼくんちのねこ。(2)

< 3 > このところ、ぼくは考えごとばかりしている。もう一週間くらいずっとだ。気づくと…

宮本松
5か月前
9

ぼくんちのねこ。(1)

< 1 > トラ男はぶさいくな、ぼくんちのしまねこだ。キジトラというしゅるいらしい。茶色…

宮本松
5か月前
7

ハルタと桜色の夢。(2)

<3> 土手をもう少しのぼっていった先に、小さな古い家がありました。ぽつんと立っている家のまわりは、ひときわ強い風がふいていました。付近をとおる者はだれもいません。ガタガタと家のとびらがあき、中からおじいさんが出てきました。腰が少し曲がっていて、片手に杖をついています。ポストにたまった新聞を取り出し、家まで持ちかえろうとしたおじいさんは、地面にうずくまっている小さなアマガエルに気づきました。 「おや、こんな時期にまだいたのか」 おじいさんは、さむさでうごけなくなっているカエ

ハルタと桜色の夢。(1)

<1> 楽しそうな明るいわらい声で、ハルタは目をさましました。葉っぱの上でうっかりねむっ…

宮本松
1か月前
28

きのこの森。(3)

「生き物たちは皆、むこうの世界へいく前に、カラダもココロも、此処でこうしてお浄めされるん…

宮本松
1か月前
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きのこの森。(2)

いつの間にかヒロくんは、沢山の木に囲まれた森の中に立っていました。きのこの王様は、相変わ…

宮本松
2か月前
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きのこの森。(1)

冬も終わりに近づいたある日、ヒロくんはおたふくかぜにかかってしまいました。丸かった顔は、…

宮本松
2か月前
26

月のおまじない。(7)

< 7 > もう向こうの世界にいくことはないだろう。そう思っていたのぞみに、あるアイデア…

宮本松
3か月前
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月のおまじない。(6)

< 6 > 今、のぞみとばあちゃんはリビングで向かい合って、お茶を飲んでいるところだ。窓…

宮本松
3か月前
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月のおまじない。(5)

< 5 > きっかけはささいなことだった。普段なら、けんかになりそうなとき、のぞみか貴理子のどちらかが、何とはなしにあやまって、許して、またいつものふたりに戻るのに。今回はそうはいかなかった。ふたりが険悪なムードになってから、もう四日も経っている。発端は、のぞみが友だちの持っているキャラクターグッズを、自分もほしくなったことにあった。これまでのぞみは、流行りものにはあまり興味をもっていなかった。ほんとうに興味がなかったのかどうか、自分でもよくわからない。意識して興味をもたない