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【勝手にイベメモ vol.3】Withコロナ時代の企業経営と組織づくり by Waris


*このシリーズの投稿は、「インプット⇆アウトプット」の考えから、また、シンプルに記録の目的から、私が参加して拝聴した無料のトークイベントの収穫メモを記録するものです(有料イベントはチケット代を支払う参加者に向けての恵みであるという認識から、メモ公開の対象にしていません)。
*あくまで私個人が「面白い!!」と感じたことを聴きながら書き留めたメモですので、登壇者の方々のチェックを経たパブリックなコメントではないということを予めご了承ください。こちらのメモを通じて、登壇の方々にご興味を持った方はぜひご本人やイベント主催者のご発信をフォローするなどしてみてください^^
*「レポート」と呼ぶには忍びない、私がリアルタイムに書き取ったメモがベースですので「イベレポ」ではなく「イベメモ」とします^^ 読みづらい箇所多々ありかと思いますが、ご容赦ください。
 (もしもこの投稿の公開に問題があるようでしたら、コメント欄などからご連絡ください。さっさと削除いたします!)


◆このイベント・セミナーを拝聴しました◆
Withコロナ時代の企業経営と組織づくり
(2020年5月26日火曜13:30〜14:30)
主催:Waris

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<ご登壇者>株式会社フライヤー 代表取締役CEO・大賀康史さん
エール株式会社取締役・篠田真貴子さん
(進行)Waris共同代表・田中美和さん

大賀さんはアクセンチュアを経て、時短読書サービス「フライヤー」を7年前に創業。
篠田さんは、日本長期信用銀行、マッキンゼー、ノバルティス、ネスレを経て、ほぼ日CFOを10年。退任後に1年余のジョブレス期間を経て、今年3月にエールにジョイン。


お話は、3つのトークテーマで展開されました!


<テーマ① コロナショックで企業に起こった変化>

大賀さん:東日本大震災よりも、全国範囲で価値観・行動の変容が起きている。企業の前に個人が目覚めた。会社から言われたことをやっていれば認められる生き方を見直す機会に。
篠田さん:私個人としては、ジョブレス期間にすでに「1人リモート生活」を謳歌していた。エールに入社して3週間後に、会社もフルリモートに。一番大きなのは、 オンラインだからできることある。例えば、平日の遅い時間帯に設定することで子育て中の女性が参加できるように(寝かしつけ後に参加可能)。オンライン=オフラインの劣化版ではなく、オンラインならではのメリットがあると、組織も気づき始めた。深い議論はオンラインのほうがしやすいという意見も社内から出ている。
先日登壇したイベントで、某大企業の経営者が「調査すると、社員の9割近くがリモート肯定派」という報告。
田中さん:当社もオンライン開催のイベント増えた。よりフラットに、多数の参加者と議論できる良さがあると実感している。


<テーマ② Withコロナ時代に向けた課題認識>

篠田さん:組織の暗黙知をいかに積み上げていくか、などこれからの課題はある。それは当然。毎日顔を合わせながら組織内コミュニケーションは、「自然とできている」ように感じるが、実は「長年のノウハウの蓄積」によるもの。つまり、リモートにおける組織コミュニケーションの構築も可能であるはず。しかし、そっちへいく(=リモートを使い倒す)覚悟がある組織とそうではない組織が二極化するだろう。
航空自衛隊の方に聞いた組織づくりが示唆に富んでいた。パイロットは機上では判断を任される。上官は細かく指示できない。これはリモートワークに非常に近い。伝達は3種類。号令(行動)・命令(意図と行動をセット)・訓令(意図)。つまり、行動の指示に込める“意図”をしっかり伝える。部下も確認する。自衛隊のような超ヒエラルキー組織でも可能だという点に、希望を感じる。
大賀さん:長期的な育成やノウハウの共有については、きちんと仕組みを整えないといけない。漫然と流れるように、は難しい。業務の組み立てや各人のキャリア設計を、イチから考え直す必要あると感じている。
また、求められるスキルも変わる。主体的な意思表示が必要(周りが様子を伺って「どうした?」と声をかけるような行動とりづらい)。すなわち、「誰でも発言しやすいツール」を備えたほうがいい。
コロナ後にはフライヤーで読まれる本にも変化。今はコミュニケーション系の本がよく読まれている。スキル系ではベーシックなエクセル系など、どんな業種でも活かせるポータブルスキルを伸ばすジャンルが再注目されている。
田中さん:新入社員
篠田さん:日経ビジネスで3月にリモートワークをテーマに鼎談したソニックガーデン代表・倉貫さんの新入社員育成ノウハウが参考になった。業務を細かくタスク分けした上で、先輩が1対1で伴走する。
大賀さん:周囲が「今の内面」をしっかり聞き出す習慣、大事。雑談チャットなど。上司や先輩ほど、カッコつけずにさらけ出す。時代逆行のようだが、やってみてよかったのは「日報」。すると、気がかりに気づきやすくなる。
篠田さん:mtgの冒頭のチェックインが大事。議題はさておき、今この瞬間、感じていることを言ってよし。「二日酔いです」や「ジョギングしてスッキリしています」など、感情や身体感覚、気分、体調を口にする。これはオフラインでもおすすめ。
田中さん:当社もフルリモート。入社直後は特に1on1を重視している。


<テーマ③ 現在取り組んでいること、これから取り組もうとすること>

大賀さん:人材育成の方法を変えていく。「本から学ぶ機会」は引き続き提供していく。OKRを導入しようと考えている。それぞれのメンバーの目標とアクションを全社で共有。学びとして広げていきたいのは、社員同士がスペシャリストとして学び合う。会社の個別事情を理解しているメンバー同士の中での学びは有意義。1ヶ月交代で社員が講師になる「フライヤースタジオ」、すでに実施している。例えば出版業界について学ぶなど。
篠田さん:エールでも組織改革進もうとしている。当社は「聴く」が事業の核であり、メンバーも皆、聴くことができる人ばかり。耳だけ聴くのではなく、相手の意図や思考まで理解できるスキルに長けている人が多い。そういうメンバー同士の組織だと、問いかけの質も高まる。「私はこういう理解だったけれど、どう思いますか?」など。生産性の高いコミュニケーション。この強みは、さらに組織が大きくなっても持続させていきたいし、提供サービスにもより反映していきたい。
大賀さん:マネジメント教育にも活かせるはず。
篠田さん:まさにそう。なぜならマネジャー層は、1on1は導入しても「話をじっくり聴いてもらった経験」が自身にほとんどないために、部下にも与えられない。非常にポテンシャルあると感じる。
田中さん:リモートワーク環境下での「聴く」役割は?
篠田さん:いい点と注意点ある。いい点は、関係性がフラットになる。部長も若手も等距離感覚で、リアルなパワーバランスが薄まる。一方で、より間合いを丁寧にとる必要もある。ちなみに、映像をあえて切って音声だけで相手の話を聴くのもおすすめ。声にのる感情は無防備。視覚情報はリアルより劣化(3Dから2Dになるという点で)するが、音声はむしろ鮮明になる場合も多い。
田中さん:最後にまとめの一言を。
大賀さん:これからの働き方に、正解はない。組織のメンバー属性や事業による。「実験」という姿勢でトライすることが大切だと感じる。
篠田さん:大きく変わるという意識が持っていかれがちで、実際に変わることは多いと思うが、「変わらないことは何か?」と目を向けていきたい。

最後にWarisのご紹介も。
企業へのプロフェッショナル人材の紹介事業のほか、「リモート・マネジメント支援サービス」「マネジメントスキルアップ研修」も展開中。オンラインイベントも続々企画。
詳しくは、こちらから。


大賀さんが実践されている「社内の学び合い」の文化、篠田さんの「チェックイン重視」の習慣など、参考になる事例のお話がいくつもあり、とても有意義な時間でした! 関係者の皆さん、貴重なお話をありがとうございました^^

★ご登壇者の皆さんのnote一覧はこちら!

篠田真貴子さん


大賀康史さん


田中美和さん(ちなみに、私が新卒で入った会社の新卒同期の仲良しです♪)


#Withコロナ時代の学び


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