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鬱になりまして

鬱病になった。診断を受けた時は、絶望感よりも安心が優った。自分の中で落とし所がつけられなかった気持ちに、やっと客観的な視点から病名が下されたことに落ち着きを感じた。

どうやら私は鬱病の浅瀬にいるようで、特に薬が必要な状態ではない。抑うつと睡眠障害が日常生活を阻むが、それはさらにひどくなるようであればもう一度医者に罹った方がいいとのことだ。

職場に連絡するのは勇気が必要だったが、なんとかメールを打って送信した。ひとまず休職はしない。本当はしたほうがいいようだが、それはなんだか嫌だった。

いつか心を壊すだろうなと思ってはいた。それがいつかわからなくて、怯えて過ごす夜があった。誰かに頼りたい気持ちと1人になりたい気持ちで訳がわからなくなってどうかしてしまいそうな日もあった。

この世の中、「頑張れ」は禁句にしませんか。自己啓発本を見るのだってもう嫌だ。

いや本当に、面倒な世の中を見てしまっている。私以外の人はどんなことを思って過ごしているのだろうか。

毎秒毎秒、希死念慮を感じている訳じゃないだろう。誰かここから引っ張り出してくれ、本当におかしくなりそうなんだ。


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