018.歌おう!声をあわせてお弁当のうたを
お弁当はパンドラの箱となるのか
さて。お弁当である。
保育園・小学校と給食にお世話になっている身としては、お弁当作りは長期休みに学童へ持参するお弁当と、運動会・遠足時くらいなので、つくる回数は少ない。
それでも明日はお弁当と思うと「う、何を用意しよう?」「何時に起きよう」と身構える気持ちにはなる。
自分の子ども時代はどうだったかなと振り返って考えると、お弁当はワクワクするものであった。
必ず入っている卵焼きはバリエーションがあって、甘い味、しょっぱい味、シラス入り、ネギ入り、チーズ入り。
唐揚げにアスパラ肉巻き。ブロッコリーやほうれん草にプチトマト。
おにぎりはふたつ。フルーツは小さい容器に。
忘れられないのは、お弁当の片隅に羊羹やお饅頭を仕込んでくる母の遊び心。
大人になって、子どもにお弁当を作る際には「母のような」と思うお弁当の形があったのだ。
だって嬉しかったんだもの。その喜びは今でも胸にあり、当然のようにやりたかったのだ。
さてさて。お弁当である。
卵焼きは圧倒的に夫の方が上手なので、いつもお任せしている。
おかずのあれこれを考えて準備するのと、おにぎりは私の担当。
「あなたのために」「こんなにやったのに」そんな呪いの箱にはしたくない。
そのためにも、必ずしもお弁当は母だけが担当しなくてもよいのだ。
愛と希望をつめたアンパンマン弁当を張り切って作らなくていい。
普段食べないブロッコリーもお弁当に入れると食べる子どもが愛しい。
「絶対卵焼きは入れてね。」と長男は言う。
地味だけど、好きな黒豆。赤いもので選んだカニカマを異様に気にいった次男。
代わり映えしない、インスタ映えもなく、すぐに茶色で埋まるお弁当。
ほらね。お弁当をパンドラの箱にしなくてよいのだ。
だって、私が相手を幸せにするから。
少なくとも明日はお弁当の日だと思うときに、共にお弁当ミッションに参加してくれる人がいることが心強いのである。
「歌おう!声をあわせてお弁当のうたを」
空っぽのお弁当箱とともに、かえってくる喜びにふるえよう。
今日のひとさじ
ほんとはね。今日から小学校再開だったのよね。
またお弁当作る時は、めいっぱい詰め込もう。あれやこれやを。
お弁当話おかわり。
彼にはじめてお弁当を作った日。
サンドイッチを作ったの。「美味しいよ」と食べた帰り道に「お弁当ってなんか嬉しいよね。特別だよね。」と言ってくれた事を思い出してみた。
そんなこと込みで、お弁当は何かを運んでくれる箱であると思ってる。
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