中岳中腹探勝路のミヤマキリシマ
ミヤマキリシマ(Kyushu Azalea)は、九州各地の火山地域にのみ自生するツツジのなかまで、5月中旬から6月上旬にかけてピンク色の鮮やかな花を咲かせます。1909年に植物学者の牧野富太郎博士が霧島山を訪れた際にその名前が付けられたミヤマキリシマ。その霧島山ならではのストーリーを追ってみたいと思います。
ミヤマキリシマは火山活動で撹乱された山地に最初に出現する植物(パイオニア植物)のひとつで、最盛期には山全体がピンク色に見える程の密度で山肌を独占します(上の写真: 御鉢