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本についてのアレコレ

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本の感想、紹介、読書について、まとめました。
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記事一覧

悩める令和の少女たち

今回購入した「一万円選書」の中の一冊です。 (2024年7月に当選 ー 1/10) 「一万円選書」に関してはこちら→(★) 「カーテンコール!」加納朋子・著 (2020 新潮文庫) 「一万円選書」で大ブレイク! 生きるのに不器用な女の子たちと、その成長に励まされる青春連作短編集。(Amazonより) これは、いわた書店の岩田さんの推し本で、文庫の解説も岩田さんが書かれていました。 結構高い確率で、岩田さんの選書に入っているようですが、一言で言うと、夏休み読書感想文の課題

#読書感想文〜「続ける思考」

「続ける思考」井上新八・著 (ディスカバー出版 2023) 読み終えたあと、すぐに2周目に入るほど、興味深く、参考になるお話が、たくさんありました。 2回読んで、特に印象に残ったエピソードは 「記録を続けると、それが趣味になる」です。 日常の行動を記録すると、 そこから、発見があるようです。 ============ 例えば、著者は、毎日食べていた納豆の記録を始めてみた。 ある日、スーパーで、納豆の種類がたくさんあることに気づく。 そして、別のスーパーにも、また、た

ドーパミンに関する覚書

●本日の読書メモ● 「最適脳」より デヴィッド・JP・フィリップス・著 (新潮新書 2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人の行動に関わる、重要な脳内物質 「ドーパミン」、これは、2種類ある。 クイックドーパミン: 小さい労力で、その瞬間を楽しむことで得られる 例)ショート動画、スマホゲーム、チョコを食べる スロードーパミン: 将来的にも役立つような活動や体験で得られる ある程度の時間、労力が必要 例)読書、運動、何かを学ぶこと クイックドーパミンを出

体調とスマホの関係

こんにちは。 いきなりですが、私の場合、体調が悪い時、明らかにスマホを見る時間が増えます。 そして、本が読めない。 スマホを「見る」と表現しましたが、スマホの記事は、決して「読む」ではないのです。 なんとなく眺めるだけ。 もちろん読みたい記事も、見つけるのですが、そういう時は、「後で読む」にピン止めして、やり過ごしてしまう。 結局、集中力がなくて、長い記事に堪えきれず、気持ちが、次の何かに移ってしまいます。 こうして、どんどん時間が溶けていくわけですが、体調が良

読書メモは口述で

こんにちは。 いつも、読書しながら、ノートに手書きでメモを取っているのですが、先日は、スマホのメモに口述で記録したら、なかなか快適だったので、シェアします。 結論からいうと、取ったメモはこんな感じです。 本を読みながら、スマホを口元に近づけて、ブツブツ記録していきます。 実感したのは、書くよりも、数倍早くて楽!ということです。 さらに、書くことによる、リーディングの中断が、ほぼないので、読むことにより集中できます。 最近のスマホは、本当に性能が良くて、入力の間違い

第3のドアとは?

「サードドア」精神的資産のふやし方 アレックス・バナヤン 著 (東洋経済新報社 2019) サードドアは、こじ開けるもの。 誰かが開けてくれるまで、 ノックをし続けなければ。 諦めたら そこで終わり。

「花粉症は1日で治る!」#読書感想文

「花粉症は1日で治る!」小柳津広志(おやいづひろし)・著(自由国民社・2020) さて、これはなんとも、マユツバのタイトルですが。 私は、先日、病院で処方された花粉症の薬が、体に合わなくて、何とか薬を飲まずに、症状を軽くしたいと思って、調べているうちに、この書籍を見つけました。 まずYouTubeの「本要約チャンネル」で内容を見て、興味を持ったので、購入しました。 著者の主張をざっくりいうと、下記の通りです。 具体的な対策は、 ・フラクトオリゴ糖を摂取する ・糖質制

あたらしい自分。

「あたらしい自分になる本 増補版」 服部みれい・著(ちくま文庫 2016) 何かに導かれるように、手にしました。 女性にとって、大切な「生き方の指針」が書かれていました。 内容は下記の通り。 そして、巻末には 「あたらしい自分になっていくときに起こりうるリスト」 試してみたいことが、いくつかありました。 さらにもっと深く知りたいことも。 もし、何か、気になる項目がある方は、もうあたらしい自分に向かっているのかも。 人によって、この本を読むべき、タイミングがありそう

夜日記を始めました。 モーニングルーティンで、朝活は、ずいぶん定着した感じがあるので、これから夜活を整えたいと考えています。

私は大丈夫と言い聞かせる

こんにちは。 本日は、図書館で、真っ先に向かったのは、自己啓発本の棚でした。 はい、こういう時は、かなり弱っています。 何でも良いから、「大丈夫。大丈夫」という、本を読んで、自分を立て直す方向へと、舵をきります。 でも、これって、どうなんでしょう? ・あなたは、そのままでいいよ。 ・無理しなくていいよ。 ・やりたいことをやればいいよ。 ・自分が心から望むことをやれば、世界はうまくまわるよ。 みたいな本を、延々と読み続けると、ちょっとだけ安心します。 心配しなくて

#読書感想文〜「ひどい目。」TOBI・著

「ひどい目。」TOBI・著(青幻舎・2018) いやぁ、参った。参った。 これは、アーティストのTOBIさんが、ひどい目にあった体験を語られている本なのですが、その酷さが本当に酷い。 過酷です。 過酷すぎて、笑ってしまいます。 全てのお話が、想像の上をいくエピソードで、読みながら、「なんでそんなことに?」という驚きが隠せませんでした。 例えば、いくつかタイトルをご紹介すると、 その1 「武装した銀行強盗の一味と密室に閉じ込められ、二丁拳銃を突きつけられた件」 その2

アマゾンのリスト活用法

こんにちは。 皆さんの「アマゾンの欲しいものリスト」は、どんなものが並んでいますか? 私のリストは、読みたい本が集まっています。 もう「読みたい本リスト」と、名前を変えた方が良いくらいなのですが、なんとなく、初期設定のまま使っています。 実際に、買う買わないとか、読む読まないは、判断せずに、気になった本は、すべてポチッと、このリストに加えてしまいます。 本を読んでいて、参考図書や、おすすめ書籍などが、出てきたら、すかさず検索して、まずはマークしておきます。 そうす

#読書感想文〜読書脳・樺沢紫苑

「読書脳」樺沢紫苑・著(サンマーク出版・2023) 著者は、精神科医で、大変な読書家、同時に驚異的な発信力で、日々コンテンツを量産しています。 この本は、2015年に発売した「読んだら忘れない読書術」を、アップデートしたもので、電子書籍の章が新たに加えられています。 この本で、一貫して語られているのは、せっかく読書をしても、内容を覚えていなければ、もったいない。 読んだあと、行動に変化がなければ、意味がない。 といったことです。 そして、忘れない読書のための、テクニッ

#読書感想文〜「リリアン」

「リリアン」岸政彦・著(新潮社・2021) 著者の岸政彦氏は、社会学者で、大学の先生。 市井の人々の生活を、聞き取り調査する研究をしています。 小説はこれが3作目。 これまでの作品は、いくつかの賞の候補になっていて、アマゾンのおすすめで、よく上がってきました。 読んでみたら、非常に好みだったので、今回も、多分好きだろうなと思いながら、手に取りました。 ちなみに、この作品で、第38回織田作之助賞を受賞されました。 前作同様、文体が気持ち良く、するすると進んでしまうのですが