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#読書感想文〜「続ける思考」

「続ける思考」井上新八・著
(ディスカバー出版 2023)

読み終えたあと、すぐに2周目に入るほど、興味深く、参考になるお話が、たくさんありました。

2回読んで、特に印象に残ったエピソードは
「記録を続けると、それが趣味になる」です。

日常の行動を記録すると、
そこから、発見があるようです。

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例えば、著者は、毎日食べていた納豆の記録を始めてみた。

ある日、スーパーで、納豆の種類がたくさんあることに気づく。
そして、別のスーパーにも、また、たくさんの種類の納豆があることに気がつく。

いろんな納豆を食べてみよう。
そして、毎日、記録してみようと思いつく。

さて、そこから、納豆を選ぶのが楽しくなる。
スーパーがあると、入って、納豆を探したくなったりする。

そうして、それまで、特別意識していなかった、「納豆を食べる」という行動が、意識的なものに変化する。
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記録したのは、商品名、メーカー、パッケージなど、始めは、単純な商品の記録程度のものだったのが、そのうち味の感想や、豆のうんちくなど、どんどん、書くことが増えていったようです。

一年続けた頃には、もう納豆に関して、かなり語れるようになる程、知識は増えて、もうそれは趣味と呼べるほどに。

著者曰く、記録することで、観察力がつくと。

ちょっとしたことだけど、それで日常に楽しみが増え、趣味ができる。

好きなことって、意外に簡単に手に入るかもしれない。
という、記述は新鮮でした。

楽しいことを、探して、わざわざ新しいことをする必要はないのかもしれないと、考えさせられました。

他にも、著者は、自分がやりたいことを、日常に組み込むために、細かくシステム化します。

短歌を詠む、漫画を読む、ゲームをする。
どれも、やりたいとは思いつつ、忙しい日常のせいで、脇へと追いやられてしまう行動です。

ふつうに考えるとマンガを読むために努力するなんてバカくさいことだ。
でも、バカみたいなことをおろそかにして、大事なことばかりやっていると、本当につまらない人生になってしまうんじゃないかと思う。

P.240「続ける思考」

何かを続けることで、いつの間にか、自分が変わる。
ただし、この場合、年単位の継続が必要なようですが。

勝負の決め手はやめないこと。

気負わず、日常の記録から始めてみたいです。

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