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宮古島の現状について


宮古島の現状

宮古島は現在、観光業と建設業が非常に盛り上がりを見せています。
2015年に伊良部大橋が開通してから、観光客数は50万人だったのがたったの3年で100万人を超えました。しかし、新型コロナウイルスの影響で観光客数は一時的に激減しましたがものの、昨年の観光客数は93万人まで回復している。今年はさらに増える見込みです。
その背景から新しいホテルや飲食店が次々とオープンしています。また、移住者も増加しており、宮古島全体としては盛り上がりを感じる一方で、その分多くの課題も抱えています。

宮古島の抱える具体的な課題

実際に言われていることやヒアリングした内容、私自身が感じる部分をまとめました。偏りや気づけていない部分もあるかもしれませんので、ご意見がある方はぜひコメントをお願いします。

住居問題

  • 家賃が高く、住める場所が少ない

  • 空き家が増えているが野放し状態

  • マンションが沢山建設されているが、建設費用が高いため損益分岐点が高くなり、家賃が下げられない

インフラと観光

  • 観光客数に対してインフラが追いついていない

  • 中国からの大型船の観光客が行くところが大型スーパー

  • 観光客数の増加により汚れる自然

経済と労働

  • 人材不足

  • 収入の低さとインフレによる物価高

  • 宮古島に登記をしていないため、税金が落ちない

子育て・教育

  • 子育て環境があまり整っていない

  • 病院が限られ、従業員不足による対応キャパの低さ

  • 公園が整備されていない

  • 子供の遊ぶ場所が少ない

  • 教育レベルの低さ

文化と社会

  • 宮古島の伝統文化の衰退

  • 方言が喋れない

  • 移住者と島民の壁

  • 入ってはいけないところに入る人が増えている(整備不足)

  • 選挙の投票率の低さ

これらの課題に加えて、まだまだ書ききれない問題がたくさんあります。

どのような宮古島にしていきたいか

さまざまな問題や課題があり、良い宮古島にするとはいっても、人それぞれ捉え方が異なるということに最近気づきました。私自身、宮古島を良くするために帰ってきましたが、それは誰にとっての良い宮古島なのでしょうか?

そのように考えた時、私は誰かのためと思っていたものが、実は自分がその誰かに押し付けた理想の宮古島であることに気づきました。そこで、抽象的な話ではなく、どんな未来を想像し、どのように、誰のために、それはなぜかを具体的にまとめていきたいと思います。

私は、宮古島の課題の中で最も重要なのは「人材」だと考えています。ここで言う人材とは、宮古島で育つ子供たちのことを指します。
宮古島の子供たちが質の高い教育を受け、自身で選択し、島外に出て、改めて宮古島に戻ってきて、宮古島の課題解決に取り組むことが重要だと考えています。

その中で最も大切なのは、前回の記事でも触れた「アイデンティティの形成」です。宮古島で育ち、宮古島という環境が形成した人格を理解し、自分自身の成り立ちを知ることで、過去と未来がつながるのではないかと考えています。

宮古島を便利にすることは誰でもできるでしょう。日本のハワイにすることも、ハワイを真似れば可能です。しかし、それは宮古島のあるべき姿ではありません。宮古島には独自の歴史があり、水に困った歴史や貿易の中間地点となった歴史、御嶽という文化など、言葉では説明しづらい何かがあります。これらは、宮古島という土地を理解していなければ分かりませんし、理解しなければ宮古島の未来を作ることはできないと考えています。

まとめると、私が目指す宮古島の未来像は次の通りです:

  • 宮古島で育った若者が

  • 島の歴史と自身のルーツを理解し

  • 島外でさまざまな経験を積んで

  • 宮古島に戻ってきて

  • 宮古島の課題解決に取り組む

  • それが可能になるのは、宮古島をアイデンティティとして持っているため

  • 宮古島の歴史と自分たちの未来がつながるから

これが、私が掲げる宮古島の未来像です。

それらを踏まえて自分ができること、自分がやっていること

これまでの話を踏まえて、私が何をしているのか、何をやっていくのかについて書いていこうと思います。

まず、5年前に宮古島に戻ってきた私は、東京で出会った友達を招待して中学校で3回の講演会を開催しました。

1回目は、世界103カ国を回った方に「夢の見つけ方」について話してもらいました。
2回目は、世界中にインパクトを与えたプロサッカー選手に「夢の叶え方」について話してもらいました。
3回目は、ヘアメイクアーティストを招き、生徒のヘアメイクをしながら、なぜこの職業に就いたのかを話してもらいました。

そのほかにも、「宮古島冬まつり」というイベントを企画運営し、学生チームのまとめ役を務めました。

これからは学生たちの場を設けることも必要ですが、学生と大人が交流できる場もより必要になってくると考えています。
大人も学生も時代によってできること、必要なことが違ってくるため、お互いが持っている知識や経験を共有できる場を作っていこうと思っています。この点については、また改めて詳しく書いていく予定です。

最近、選挙のお手伝いをしていて強く感じるのは、資本主義が行き過ぎている点です。これから育つ子供たちの場や、マインドフルネスやリベラルアーツのような分野をもっと大切にする必要があると感じています。

そのためにどうすれば良いか、日々考えています。意見交換や情報提供をしてくれる方がいれば、ぜひご連絡いただけると幸いです。

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