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「スクラムマスターのためのシステムコーチング体験会」に参加しました

こんにちはこんばんは。スクラムマスターの いのもえ です。
10/18 に「スクラムマスターのためのシステムコーチング体験会」というイベントに参加しました。


内容ざっくりまとめ

システムコーチングの背景にある論理や考え方の説明を受けた後、予め用意されていたシナリオに沿ってシステムコーチングを受けてみるという流れでした。

シナリオに沿って振る舞うことで、初対面の人ばかりの集団でもシステムコーチングを受けられるのは面白い工夫に感じました。参加者同士の自己紹介など、お互いを知る時間が殆どないのに雰囲気がそれなりに良い集団ができあがったのは不思議な体験でした…。

特に印象に残ったこと

モヤモヤしていたことが言語化された

システムコーチングの背景にある「成功の循環モデル」や、「関係の質が上がると行動の質も上がる」「3 つの現実レベル」といった内容によって、今までモヤモヤしていた以下のような事柄がなんとなく腑に落ち、この切り口であれば言語化できそうだと思えるようになりました。

  • スクラムや LeSS を進める中で組織ビジョンやプロダクトビジョンを定義するのが重要だと出てくるが、なぜなのか?

    • → 3 つの現実レベルを揃えるため。現実レベルが揃わないとコミュニケーションが上手くいかず、結果として関係の質が下がり、結果の質の悪化につながる

  • スクラムや LeSS ではトップダウンで決める割合が少ないと感じていたが、なぜなのか?

    • → 成功循環モデルの「グッドサイクル」を回すため

それぞれの詳細は以下からどうぞ

スクラムマスターの得意領域について言語化できるようになった

スクラムガイド を読んでもスクラムマスターの具体的な業務内容についてイメージされないことが多くあります(私個人も理路整然と説明するのは難しいです😓)。また同様に、「良いスクラムマスターになるにはどんな能力を伸ばせばよいのか」も見当がつきづらい領域だと感じています。
この体験会では「関係性システムの知性が高いと良いスクラムマスターと言えるのでは」と提起がありました。

スクラム関連の言葉以外でスクラムマスターの能力を表現されるのは初めて見かけたので新鮮な気持ちになったとともに、このヒントがあればキャリアパスの検討もしやすそうだと思いました。また、コーチングの体験会だからというのも大きいと思いますが、プロダクト開発に直接関わらないような職業とも親和性が高そうなのは、なんだか大きな発見に思えました。

関係性システムの知性についての詳細は以下よりどうぞ(感情的知性(EQ)、社会的知性(SI)、関係性システムの知性(RSI) のところです)

オンラインでのランズワークが不思議で面白い

実際に「ランズワーク」を体験しましたが、 zoom のイマーシブビューを使って領域を分けるなど、オンラインでもオフラインのようなワークショップが実践できて驚きました。特に、グループによって線が引かれているとお互いのポジション(主張)が明確になり、議論しやすいと感じました。

ランズワークの詳細については以下よりどうぞ

ワークの中では参加者同士でグループを表現するポーズを決める、「xx グループの国に来てみてどんな気持ちですか?」と質問されるなど、実生活ではなかなかやらないことを実践していきました。はじめは戸惑いからか参加者からの発話が少ないのですが、後半ではみなさんバンバン話すようになっていたのが非常に印象的でした。
グループのクッションとして「国」を用いているのですが、クッションがあるだけでグッと問題自体に対して議論できるようになる感じもしました。

このあたりの不思議な感覚は文章で表現するのが非常に難しく、興味をもたれた方は是非体験してみていただきたいです。

先月開催分から申し込んでいてようやく参加できたのですが、待った甲斐がありました!
スクラムマスターとしての活動の中でいきなりシステムコーチングの問いかけをするのはなかなか難しいですが、「個人でどう思っているか」という思考から「組織としてどう考えるべきか」という思考にスムーズに切り替わったのを体験したので、是非取り入れてみたいと感じました。

最近話題の「システム・インスパイアード・リーダーシップ」がまさにシステムコーチングの書籍だということで、まずはこちらも読んでみたいと思います!


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